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4 召喚、戦乙女と狂戦士

「ふん獣が。我が王に牙を向けるとはいい度胸だ。だが……その代償は高くつぞ!」


「あー、呼び出されるまでじーーーっとしてるの、つまんなかったー……。うふふぅ、私のシロウちゃんに敵意を向けるとかーイライラもたまってるし、もうコイツ真っ二つにしていいよねぇ」



 俺の召喚に応じてくれた女性二人。


 白い鎧に美しい翼を生やした戦乙女に、黒い重そうな鎧を纏った狂戦士。


 巨大狼にそれぞれ長い槍に巨大な剣を向け睨む。



「す、すごい……すごいよシロウ! これこそあなたの本当の力なんだよ! 千年前に途絶えた『生物召喚』……いえ『神獣召喚』! 昔話にたまに出て来るけど、まさかこの目で見られるなんて……やっぱりシロウはすごいんだよ!」


 ネイシアが子供のようにはしゃぎ、興奮を抑えられない様子。


 神獣……? 


 この女性二人は神獣ってやつなの?



「オオオオオオオーン!!」


「オオオーン」

「オオオーン」


 巨大狼が天に向かって吼えると、それに呼応するように周囲から遠吠えが始まる。


 まずい、先に周囲に散っていた他の狼が来るのか!?


「王よ、命を。我は王の槍、望みとあらば我が全てを貫こう。さぁ、王の声を!」


「あれれー私たちの覇気に怯えてたのに、決死の特攻かなぁ。シロウちゃーん、決断は早くしないとー。じゃないとこの一ヶ月、夜に一人で頑張ってた回数バラしちゃいますよー」


 召喚に応じてくれた女性二人が周囲に視線を送り、最後に俺をじっと見てくる。


 倒せるのか? こんな巨大な狼を……って黒い方の女性、最後なんつった? もしかして俺の見てたの? ……って今はそんな悠長なこと言っている場合じゃない!



「俺の召喚に応じてくれた二人にまずは感謝を! そして願わくばこの俺に力を貸して欲しい。俺にはこの世界で守らねばならないものが出来た。ピヨすけにネイシア、こんな弱い俺を信じ勇気をくれた大事な存在。二人を守るためならば、俺は出し惜しみなどしない! 全力、そう一瞬の迷いもなく持てる力の全てを使う! いくぞソシエルリーゼ、ディオリーゼ。俺の声に、想いに応えろ!」


「王の命、この心にしかと受け止めた。迷いのない真っ直ぐな想いは我の好みだ!」


「はいはーい、よく出来ましたシロウちゃん。ここぞでキチンと決められる男って、格好いいと思うのー。うふふぅ、許可も出たし……殺戮開始ー!」


 俺が指示を出すと、二人が微笑み戦闘態勢に入る。



「はぁあ!」


「うっわークッソよわー! 手応えも無いレベルー」


 リーダー格っぽい巨大狼の声に応えた狼たちが四方から飛びかかってきたが、狂戦士を名乗る黒い鎧に巨大な大剣を装備した女性が一振りで九匹の狼を真っ二つに。


 そして戦乙女を名乗る白い鎧を纏い翼の生えた女性が、槍の一突きでリーダーである巨大狼の頭を吹き飛ばす。



 す、すげぇ……勇者とかいうアルコたちですら総力戦でなんとか一匹撃破したのに、この二人は準備運動クラスの動きで簡単に狼たちを倒したぞ……。















++++++++++++++



【以下定型文】




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       影木とふ

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