センチメンタル
なんか純文っぽいのもかいてみたくて書いてみました。女の子の視点から描くのが難しかったです。
せまい1LDKの部屋で彼とくっつく。
ここは私と彼の世界。
パラダイスなの。
彼はやさしくほほえみながら歌を歌う。
私はそれを黙ってきいてる。
彼は売れないロックバンドのボーカルだ。
歌はうまい。
けれど売れない。
それは彼の才能のせいなのか、音楽業会が激しい競争をしてるからかはわからない。
でも彼がね
いつも自信たっぷりな彼が
きゅんとしぼんで
俺、才能なんてないのかな
なんて言う姿はすごいセクシーなの
おもわずかわいさに抱きついちゃう
そんなとき、私は何も言わずにキスをする
ある夏の日
彼が自宅の前で私の知らない女の子とキスをしていた
かなしくなんかない、かなしくなんかないとつぶやいてマンションに入る
こんなことはよくある
いつもそうだった。
この人と思っても私の彼は知らない女の人と関係をもつ
なれたことだ、といいつつ私は涙を流した
違う彼と関係をもって数か月
私は友達とライブにいった
大学のサークルが主催するライブでマイナーなバンドばかりだ
ディストーションのゆがんだ音が会場に響く
前の彼のことを少し思い出す
さー最後になりました。どうぞ
そうmcは明るく言う
そこにあらわれたのは彼だった。
私は帰ろうと思った。
彼のことなんて大嫌いだ
彼は言った
えー前の別れた彼女のことについて書きました
実は忘れられないっす
会場から笑いが漏れる
そして静かなバラードに合わせて彼は歌う
ありふれたメロディーだった。
どこにでもあるようなそんな音色
彼のカラカラとした高い声が会場に響く
彼が私の隣で歌ってくれたような優しい声を思い出した
わたしの愛しい彼
なんてかわいんだろ
彼が歌い終えるのを待たずに私は会場を飛び出した
あてもなく夜の街をぶらつく
恋なんて無常なものだ
だれとどうゆう関係をもつかはだれにもわからない
もうわたしとロックな彼は元の関係には戻れない 今の彼がいるから
もう二度と会うことはないだろう
冬の香りがする風を感じる
私の頬に涙が流れる
絶対に忘れないと、彼があの小さな部屋で優しく歌ったその曲を口ずさんだ
読んでくれてありがとうございました。
つたない文ですいませんでした。