2019年 自選流行語大賞ベスト10
2019年の流行語大賞が発表されました。「one team」が流行語大賞とのことですが、ラグビー中継をほとんど見なかった私にはピンときません。そこで、今年の自選流行語大賞ベスト10を選出してみました。
10位.共和党
鳩山元首相が新党「共和党」結成を宣言。かつて鳩山氏は民主党を立ち上げ、政権政党にまでなりましたが、今度は共和党。米国の二大政党、共和党(Republic)、民主党(Democrats)の日本語訳政党を二つとも立党した形になります。
鳩山氏は今年3月に「人工地震」ツイート、11月に「スピン報道」ツイートと大活躍。陰謀論マニアの救世主になった感があります。
9位.終身雇用(オワコン宣言)
トヨタ自動車社長 経団連会長が相次いで終身雇用の終焉を宣言。大企業がそうきたら、中小零細企業は推して知るべしです。もはや日本で終身雇用が保証されたのは、公務員と準公務員ぐらいでしょうか。
一流大学に入り、一流企業に就職し、その後は定年退職まで勤め上げるのが、日本人男性の幸せな生き方。こういった80年代以前の日本人の大半が信仰していたライフスタイルのセントラルドグマは、ここにきて完全に崩壊したようです。
こうした意識改革がサラリーマンにとって真の「働き方改革」なのかもしれません。
8位.上級国民
元高級官僚による池袋の交通事故、モリカケ問題、伊藤詩織さんの準レイプ事件、JOC元会長である竹田氏の記者会見での質問拒否問題。
この国には上級国民という特権階級が存在していて、彼らは普通の人と違い、罪を犯しても罰せられないのではないか......。
こうした仮説から出てきた造語が上級国民です。
7位.ウイワークス
ネットではソフトバンク倒産説が盛んです。ソフトバンク発の世界恐慌説も飛び出しました。ソフトバンクがウイワークスというシェアオフィスのベンチャー企業を買収し、2兆円の損失を計上したとのこと。
十年くらい前、私は池袋のバーチャルオフィスを借りようとしたことがあります。結局、上司の猛反対でやめたのですが、その後、メールでシェアオフィスの広告が入ってきました。おそらくこれがウイワークスだったと思います。
バーチャルオフィスはある意味、未来の企業形態かもしれませんが、シェアハウスをまねたシェアオフィスはどうかと思います。
同じ空間に複数企業の社員が働くのがシェアオフィスです。広告では他業種コラボがやりやすいのがメリットとのことですが、私の意見ではこのような大学のサークルのようなノリで、真面目に仕事ができるのか疑問です。
6位.桜を見る会
「桜を見る会」は園遊会と一本化すべき、というのが私の意見です。
ネットで公開された写真では、1枚目と2枚目に「桜を見る会」に招待された中年男性たち、3枚目に彼らがプール(温泉?)に浸かっている光景。彼らのおしゃれ感覚は、上半身に和風タトゥー......。
「桜を見る会」ならぬ「この桜吹雪が目に入らねえか、の会」になってしまいました。
5位.ジェフリー・エプスタイン
8月、ジェフリー・エブスタイン氏が拘置所内で自殺したというニュースがありました。
一方、ネットの書き込みでは自殺でなく権力者に”消された”という意見が盛んでした。
誘拐した子供たちを離島に集め、世界の大統領や首相クラスの大物政治家に児童買春させ、それを動画や写真にとり、これをネタに後で彼らを脅迫し、自分の傀儡にする......。
こうしたハニートラップを主催していたとされるジェフリー・エブスタイン氏。もちろん彼の背後にはディープ・ステートがいるのでしょう。
日本でも昔、プチエンジェル事件というのがありましたが、それの国際バージョンといったところでしょうか。
4位.令和(order and harmony)または令和革命
4月、新しい年号が令和に決まりました。海外のジャーナリストは令和の意味を「命令と調和(order and harmony)」と訳しました。これに対し、政府は「令」の字を「美(beauty)」と反論。
それより衝撃的だったのは、ベンジャミン・フルフォード氏のYouTube動画での「令和クーデター、令和革命」発言。それによると、日本国民を救うには日銀を自衛隊が武力占拠し、日銀を国営化すべきとのこと......。
言論の自由とは言え、すごい発言だと仰天しました。これがネット文化の醍醐味でしょうか。まだ消されてないようですので、未見の方はお急ぎください。
3位.上毛実業
ご存じ株式会社ムサシの筆頭株主が上毛実業です。
10月、ミスター”忖度”こと籠池氏が外国特派員協会の会見で爆弾発言。
日本の選挙は不正選挙が横行している。選挙ではムサシの機械が集票するが、これにより選挙の不正が容易になった。またムサシの筆頭株主は安倍首相、不正選挙プロデューサーが竹中平蔵氏。
このような籠池氏の発言を受け、ムサシの筆頭株主は安倍首相でなく、上毛実業だとの反論がネットに散見しました。
しかし陰謀論系ジャーナリストたちも負けてはいません。上毛実業は典型的なペーパーカンパニー。この企業の親会社をたどっていくと、最終的な株主に行きつくはず。
ベンジャミン・フルフォード氏によれば、ムサシの最終的な筆頭株主はソフトバンクの孫正義氏とのこと。一方、リチャード・コシミズ氏によればゴールドマンサックスなどユダヤ金融資本系が最終的な株主だとしています。
私の意見としては、ムサシの株主が誰かより、不正選挙が行われているかどうかが重要であり、かつ私たち国民が監視すべき課題だと思うのです。
2位.〇〇(NHK)をぶっ壊す
今年の参院選で「NHKから国民を守る党(以下、N国党)」から出馬し、当選した立花孝志氏。
彼のYouTube動画を見ると最初に、「NHKをぶっ壊す」のパフォーマンスから始まります。
カズヤチャンネルのカズヤ氏までが立花氏と一緒に、「NHKをぶっ壊す」のパフォーマンスをやっているのは壮観でした。
YouTubeと言えば「れいわ新選組」も参院選で話題を呼びました。
しかしながら、リチャード・コシミズ氏によれば、こうした一見、野党勢力に見える新政党は立憲民主党の票を割る役割をして、結果的に自公政権を応援しているとのこと。
立憲民主党の政権交代を”ぶっ壊す”のが彼らの目的かもしれません。
1位.人工台風
台風19号のとき、いかが過ごされましたか?
あの日、ツイッターを見ると”人工台風”の語が盛んでした。台風19号は人工台風であるという説と、それはデマだという説が半々くらい。そしてそれ以外の話題のツイートにほどんどお目にかかれないという状況でした。
私がフォローしている人たちが、”陰謀論系”に偏っているからこういうことが起こるのかもしれません。
私のボキャブラリーでは、311や熊本地震で”人工地震”という語は市民権を得たと思います。これに対し、”気象兵器”という語はマイナーですが、そういう語自体は存在したと思います。
ところで”人工台風”ですが、やはり台風19号以前には存在してなかった言葉だと思います。
後日、ツイッターで台風19号が人工台風だった根拠としてツイートした人が、私の「なろう」エッセーにリンクを貼っていたのを見つけましたが......名誉なことなのか、少し戸惑いを感じています。
(了)