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『或る小説的思想集』

『思想成功率、について』

『思想成功率、について』



人間が生きている上で、如何に思想が使用されているだろうか。そもそも、人間は、これが思想だと思って、使用しているようには思えない。例えば、思想書などを読んで、人生において、生き方を模索すると言った方法を取ることが多いように思う。これを、パーセンテージに置き換えてみることも、相当な困難である。思想書から学んで思想的に生きる人もいれば、自分で思想を想像し、それに依拠して生きる人もいる。



凡そ、こういった傾向が見られるということであれば、昔叙述したが、所謂有効思想なるものが、思想の人生における割合を占めると思われる。あの人のあの言葉に助かった、という経験は、多くの人がどこかで経験していると思われるからだ。つまり、思想率とは、全くと言っていい程、人によりけり、千差万別なのである。だから、割合に置き換えるよりも、成功回数に置き換えるべきだろう。すると、思想率とういものは、思想成功率として、換言するべきだ。



或いはまた、小説家の言葉を読んで、人生に納得する時、その小説家は確かに自分に似た小説家であることが多いように思う。類似した性格や容貌からでないと、その発語に納得する割合が減ると思われる。何かに躓く時にも、思想は役に立つし、小説の或る言葉の断片を、格言として自分に持ち込めば、人生に置ける、思想成功率は高まっていると言えよう。ともかく、物事の成功率は天から降って来るくらいの偶然であるから、我々は、降って来た思想によって、人生で成功することに、感謝するべきなのかもしれないと、考えている。

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