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剣豪世界に召喚されたのはアニオタという人種でした。  作者: 西尾 和希
『第1章』 夢抱きし者の『剣闘祭』
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『プロローグ』

鉄の響く音。

聞いたことのある。


これは、なんだ。


––––––––––闇 ?


–––––––––––光?


––––––––––––無?


–––––––––––––義?


––––––––––––––夢?


–––––––––––––––––否 幻 。




なんだ、これだけかよ。


青年は 呆れ果てた。

俺には正義の味方は目指さない。

こんな力じゃ意味がない。

無意味

無価値

無謀

無能




––––––––––––––––––––––––––なら、


『 救える命だけ でも 』


『 俺は 救わなきゃ 』



鉄が錆びていく。

ギシギシと音を立てる。

闇を切る。

幻を見せる。

全てを壊す。

義理人情に厚く。

そして、彼は。

無謀だと知りながらも


この世界で

正義の味方を 目指している。

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