表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
剣豪世界に召喚されたのはアニオタという人種でした。  作者: 西尾 和希
『第1章』 夢抱きし者の『剣闘祭』
1/4

第1話『負け組主役とうっかり主人。』

夜。


そう、夜である。

唐突な始まり方ですまないが、今は夜ということを理解してほしい。

真夏の日の夜。

暑苦しくも、山の頂上じゃきっと涼しげな感じがする。

クーラーがなくとも良い物だ。

だがしかし。

此峰このみね 健斗けんと憂鬱ゆううつだった。

このあっつい日に、 雨が降った。

洗濯物はびしょ濡れ、干すのは嫌で、ドライクリーニングも御勘弁。

蚊は飛ぶし、ムンムンと蒸し暑いし、布団じゃ眠れない。

明日は会社で夜食も食えない。


「あーもー!クソ暑過ぎんだろうがァ!」


改めて言おう。

此峰 健斗は憂鬱だった。


この猛暑日(夜)に、外に出るのも嫌な彼は、おもむろにテレビを見始める。

最近、気になっていたマンガ【ジョ○ョの奇妙な○険】を流し目に読みながら、アニメの竿(SAO)を観る。

作品への愛情の足りない、即刻禁止モノのクソ男。

無謀むぼう無価値むかち無意味むいみ自堕落じだらくな生活。





–––––––––––何が楽しいの?





「ッ…き、気のせいか…?今、何か聞こえたような……?」

幻聴か?と怪しみながら周りを見渡し、何もなかったかのようにマンガを読む。




–––––––––––何のために生きてるの?




–––––––––––時間を何故無駄で塗りつぶすの?




……煩い。

耳障りな声が、聞こえてくる。

誰が俺の生活を見てるのか知らないが、ぶん殴ってやる。

それが健斗の頭に浮かぶ唯一の言葉だ。

正に、語彙力ごいりょくのない、高卒のフリーター。


「…うるせえよ、何の為に生きようが、知らねえ。」


昔から、何もしてこなかった。

自堕落な人生。

無意味に金を使い、潰し、なけなしの財産で食べてきた。



その全てが、今終わり。

そして始まるのだ。




朝。

清々しい朝だ!

今日もバイトだなんだと、くだらない日常を送るのには最適な天気だ。

全くもってくだらない。

近所の子供のラジオ体操に参加。

身体を動かして、バイトに貢献する。

ただそれだけが、彼の素晴らしい1日をよりよくしていく。


「…さて、と…明日に備えて、今日もバイト休むか。」


最近続く、ズル休み。

爺さん婆さん父さん母さんの葬式のウソ、飼ってない子犬の埋葬。

狂いに狂った発想をし、自分の中で親戚しんせきを殺す。

そうやってバイトをサボるのが日課にっか



「…明日は遂に、給料日orアキバ…なんて楽しみなんだろう!」



因みに、明日は子猫が死ぬ予定である。

(嘘の話だが)



※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※


当日、昼、アキバにて。



「Foooooo!!オタの聖地!ktkr!」



高校上がりの青年らしい、よくあるテンション。

動きやすいジャージ+短パン。

今日はアニ○イトはしごだ、はしご!

今日はアキバで楽しんで帰ろう!

明日の事なんて知らないぞー!

「っし、じゃあ早速!」

地面を蹴り、軽快なステップ。




––––––––––––––––君の居場所は


ここじゃない––––––––––––––––––––––




「…あ…?なんだ…?」


目の前に広がる光、何の光だろう?


「…太陽の光…かな…」


明るく、眩しく、瞼を開けられない。

何が起こったのか判断が付かず、取り敢えず状況を知りたいという好奇心こうきしんが強かった。


「–––––––––––––––起きたまえ。」


「あ、はい。」


光など関係無えと言わんばかりに目を開いた。

周りに広がるのは、明るい景色。

自然の香り、嗅いだ事ない肉の香り、夢広がるアキバ…!

…ん?



「いや、ここどこだよ。」



「此処は剣豪世界けんごうせかい、『ブレイド』だ。」



「…あんたは?」



「私は…そうだね。」






–––––––––––––––––あの声の主にして、君をこの世界に呼んだ張本人だよ。





「…ふっざけんな!テメェ!罵詈雑言ばりぞうごん重ねてオレのアキバライフを台無しにしやがって!この蟲野郎むしやろうが!」


「ははっ、随分痛い事を言ってくれるね。」


そう、先に言ってしまうが。

ここは異世界というものである。

彼は、ここで新たなる人生を掴み、歩んでいける。

彼の自堕落な人生を、ここで変えられるのだ。

喜ばしい事だろう。

「寝る。」

「おいおいおい!!?」




–––––––––––––––––––––––大丈夫だろうか?

本日が初めての投稿、初の小説となりました。

西尾です。

この物語は、主人公がアニオタという変わったストーリー(?)になります。

文面がおかしい点などございますが目を瞑ってくださると嬉しいです。

次回はもう少し多く投稿出来たらなぁと思いますので、皆さんが見てくださるのを楽しみにしています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ