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ギルド登録へ

次は一週間後ぐらいで。

冒険者ギルド。

そこまでの道のりは閑散としており、人っ子一人見かけることがない。

生活感が子供でも感じられるほどに残っているのにもかかわらず人が存在しないという事実が、一層この街の不気味さを引き立てている。

そんな通りを、仙人は気に止めることなく進んでいた。


「ん、あそこ?」


門番の青年に言われた通り進んでいる、その道の先

に一際目立つ建物が目に入る。

この建物だけは人の存在を感知できた仙人は、とりあえず入ってみようといった様子でその扉に手を伸ばし建物の中へ入っていった。

中へ入った仙人は自分の目の前にある光景に少しの興味を見せたものの、迷いを振り払うかのように人の立つ受付のような場所へ歩を進めた。


「すみません、ここはギルドですよね?」


仙人は半ば確信しながら正面に立つ女性に尋ねた。


「はい、そうですよ。今日は何のご用でしょうか?」


「新規登録、というものをしに来たのですが・・・」


「はい、わかりました。少々お待ち下さい」


笑顔でそう言って、受付嬢は離れていく。

暫くして戻って来た受付嬢は、仙人の目の前に書類と何かよく分からない装飾品のようなものを置いた。


「装具はどれになされますか?」

そう言って仙人に装具と呼ばれる物を手にとって説明までしてくれた。

曰く、装具とは身分を証明するものらしく、冒険者と王侯貴族だけが所持しているらしい。

冒険者用の装具の特徴は、アイテムボックス、箱または次元収納などと呼ばれる機能がついていることである。

「どれがいいのでしょうか…?」


そう問う声はどこか自信なさげにも聞こえた。


「耳飾りなんてどうですか?実はこれ試験的に導入されているのですが、全く選ぶ方がおらず今度廃止される予定なんです」


受付嬢はどこか申し訳なさげだが、それは詰まる所今だけ限定と銘打っているようなものだ。

そしてこのような機会を、仙人が逃すはずもない。

仙人は即決で、どういうわけかほくほく顔だった。


「で、次にこちらなんですが、名前と性別、ジョブだけは必ずお書きください」


そう言って差し出された登録用紙と書かれた書類と受付嬢を交互に見て、仙人は嘆息した。




名前を持たない仙人が自分の名前なんてどうやって決めよう、と書類と睨めっこすること20分、漸く書類が書き上げられた。


「アストレア・フィルハーミット様ですね、登録完了しました。もし、装具を紛失された場合は再発行に金貨5枚かかりますのでお気を付け下さい」


「次にギルドシステムの方なのですが、冒険者には・・・」

ギルドでは冒険者の階位に応じて区分けし、区分ごとに適した依頼を受けられるようになっている。

依頼を失敗するとキャンセル料がかかり、ギルドでの評価も低くなる。

等々、基礎やマナーを叩き込まれた。


「では、最後の確認です。装具にこれをかざして下さい」


そう言われ、手渡されたなんらかのプレートを装具にかざすとプレートに文字が浮かび上がった。


「貸して下さい」


その体に対して少々小さ過ぎる手をちょこんと前に出され、仙人は狼狽えつつもプレートを受付嬢に手渡した。

プレートを見た受付嬢はその内容を見て絶句せざるをえなかった。

特に一番上に表示された第一級冒険者の文字と、その隣にあるlevel24という目を疑うような数字にだ。

現在の冒険者の最高階位がlevel27なのだから驚くのも無理はない。


「お、お返しします」


受付嬢は震える声をなんとか抑え、そう言い切った。

そして、受付嬢は自らをアストレア・フィルハーミットと名乗る、拳闘士の女性冒険者がギルドから立ち去った後も彼女が出ていった扉を眺め続けていた。

ジョブも色々考えているんですけどねー。

少々アイデア出しが難しいですねー。


初期が魔術師なら、派生は魔導士、符術士、召喚術士、死霊術士。


治癒術士なら、聖術士、聖騎士、錬金術師。


戦士なら、剣士、魔剣士、拳闘士、修験者、盾術士。


弓士なら、魔弓術士、狙撃手、軽業士。


特殊に侍、忍、巫女。


仙術士の派生は一応決定ずみ。


こんな感じでして、何か他にアイデアないですかね?

マイナスイメージのつきまとうモノは無しで。

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