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緊張

膝に置く手は汗を握り

ペダルにかける足は小刻みに震えだす


落ち着け...

今までにこんなことがあったか?

この僕が...?


今まで舞台に立っても緊張することなんてなかった

それが今、鍵盤におろす手は震えが止まらない

しんとした会場に聞こえるのは僕の心臓が脈打つ音だけ

速く、一定のリズムを刻んでる



宮野優二 中学1年

5歳よりピアノを習い始める。

学校ではサッカー部に所属し、忙しい学生生活を送りながらも、幼い時から続けているピアノは、今や同年代の子たちより頭一つ分抜き出た才能を持ち合わせている。

毎年数々のコンクールやリサイタルに出場し、結果を残してきた。

そして今年は某会社の設立50周年記念ということでスペシャルコンサートが開かれることになり、そのコンサートの出場者として推薦していただいた。出場者は全国から選ばれた腕利きのピアニストたちで、ここでお偉いさんたちの目に留まることができれば、来月行われる、その会社の主催する日本で一番名の通ったコンクールの出場権を得ることができるという噂だ。

僕には願ってもないチャンスだった。本来、13歳の僕は18歳以上という年齢制限のあるそのコンクールには出場できないのだ。なんとしてもこのチャンスはものにしなければ。

その一心でいつも以上に練習に励んできた。それなのに...



なぜ僕がこんなことになっているのか

それは、きっと君のせいだ。


そう、スパンコールの君のせいなんだ

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