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<その人―いわく、灯台下暗死 3>
ここまで来たのに『開きませんでした。』じゃあ芸がない。
まぁ簡単に開いたんだけどね。
この中には、金庫というか・・・宝箱というか・・・
曖昧なものがあった。
俺は開けてみる。
普通人間は、ダンジョンの奥底にある宝箱を開けると終わりだと思うだろうが・・・。
開けてみると中から煙が・・・
な訳無い。
夢の中であっても爺にはなりたくねぇ。
閑話休題。
見てみると、中には紙が1枚。
【いずれ会うと思うが、灯台下暗死という言葉を忘れるなよ。
同じ人より】
意味分からん。
灯台下暗しじゃないのか。
何でまた怖いワードを使ってくるんだ。
すると、いきなり酔った。
上下感覚、平衡感覚、ともに失われるあれだ。
久月め・・・呪ってやる。
はっきりいっていきなり始まりいきなり終わるという神出鬼没っぷり。
こんなに短時間で酔ったのは俺が1位じゃないか?
ギネスに載るかも。
まぁそんなことは無いのだけれど。
次は・・・
ここどこだ?