10/30
<否師の杜>
癒しの森というのは、便利なものかもしれない。
三回唱えた後にワープしてみたが、あの忌まわしい酔いが無いのだ。
・・・有難う、人形の久月!
そんなことを思いながら、癒しの森へ出発した。
『癒しの森 いつでもやってる・・・かもよ!』
それを見た瞬間猛烈に帰りたくなったが、選択権は無いも同然なので入ることにした。
「あっ、博士~。おっす」
訂正、俺にも帰る選択権ぐらいはあるよな?
「帰る。」
「酷っ。そんな殺生な」
この人は小池実友だ。
ここで気づいた。
後ろに山ほど小箱があるのを。
「くれっっ!」
「あっ、それ空っぽだよ。」
・・・
ということは、鍵を入れてる犯人は・・・