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一章 おまけ
───『お風呂にて』───
詩…詩音
少…少年
青…青年
詩「おう、少年遅かったな。やっぱ、ぶかぶかサイズの服を脱ぐのに手間取ったか?」
少「……いえ、その土壇場になって勇気が二の足を踏んでしまって……その……──」
青「はっはっは、男同士なんだから、恥ずかしがることはないと思うぞ?」
詩「そうだぞ、少年。青年の言う通り、男同士なんだから、恥ずかしがることは──」
少「──はい?」
詩「どうした少年? 変な声出して」
少「そ、そんなことないです! そ、その……」
青「……おいおい、風呂場のドアのところでいつまでも突っ立ってないで、風呂に入ったら……──は?」
詩「どうした? 青年まで変な声出して」
青「し、詩音さん、ヤバいです!」
詩「ん? 青年、何を慌てて──な!?」
少「…………!!!!」
青「俺ら、社会的に死亡確定ですね……」
詩「……あ、ああ、そうだな。スマン、青年!」
──一章 おまけ 了───