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ねこの手、貸します。  作者: 白月 仄
にゃん三章 桜花見祭り
17/22

三章 おまけ

   ── 『貴女の名は?』 ──


 音…音恋/店長

 詩…詩音しおん/副店長

 嬢…嬢ちゃん/新人

 希…夢野 希

 叶…夢野 叶

 少…少年/カレン

 歌…歌音うたね

 ギ…ギーペ

 み…みぃ/看板猫

 猫…ねこカフェのネコたち

 青…青年



音「はい、みんな席に着いたね。それじゃ、ミーティングを始めるよ。まず最初に“新人ちゃんの呼び名”について」

詩「嬢ちゃんの呼び名か……。『此処』に来て、もう一ヶ月だしな。接客のぎこちなさはまだあるが、仕事っぷりは十二分だし、確かに“新人”と呼ぶのは今の嬢ちゃんには失礼になるな」

音「だよね! なので、これから新人ちゃんの新しい呼び名を決めます!!」

ギ「『ハッ。小娘の新しい呼び名なんて、テキトーに名前からもじったりすりゃいいだろ!』」

音「名前ね~……。新人ちゃんの 名前……ナマエ……なまえ………………name……アレ??」

詩「音恋、どうした?」

音「……あ、うん、あのね……、新人ちゃんの名前って、なんだっけ?」

詩「おいおい、音恋、そりゃないだろう。嬢ちゃんの名前を忘れるとか冗談でも止せ!」

音「なら、詩音くんはわかるよね?」

詩「当たり前だろ! 嬢ちゃんの名前は…………────ア……レ?」

歌「もう! お兄ちゃんまで何やってるの?! 新人さんの名前は……名前、は……──ッ!?」

ギ「『オイオイ、まさか全員して小娘の名前を度忘れしたと言い出すつもりか?』」

少「わたしは新人さんの名前を一度も聞いた事が無いから、わからない」

希「そりゃ、na──」

叶「──ボクらも、顔合わせした時に聞いたと思うのだけど、度忘れしちゃったみたいで……。新人さん、ごめんなさい!」

ギ「『マジか……。──だが、安心しろ小娘。オレ様は小娘の履歴書を見ているからな。ちゃんと憶えてい……る…………ゾ? ──……ありゃ?』」

嬢「……あー、いや、あはは……、アタシの名前ってありふれた苗字と名の組合わせで印象が薄いから、みんなが度忘れしちゃっても仕方ないですよ…………」

希「いや、そうじゃ──」

ギ「『──すまん、小娘。オレ様としたことが、なんたる不覚! あれだけ大見得を切っておきながら、自らが度忘れするとは!? ここはオレ様が責任をもって、小娘の新しい呼び名を考える!』」

希「いや、だから──」

ギ「『──そうだな……、小娘の特長と言えば、この中にいる誰よりも免許や資格を持っていることだから……────……よし、小娘の新しい呼び名は器用貧乏からとって『きび』だ!』」

音「おお、それ、いいね♪」

詩「オレも、いいと思うぞ」

希「まあ、いいんじゃない」

叶「いいと思います」

少「いいですね」

歌「うん、いいと思う」

み「……」

猫「みゃ~お♪」

青「新人よりかマシだよな」

ギ「『うむ、全員異論が無いようだから、これで決定だな!』」


 嬢…嬢ちゃん/新人


 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓


 き…きび/嬢ちゃん


き「──……あ、えーっと、ありがとう。で、いいのかな……──?」



  ──三章 おまけ 了───


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