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ねこの手、貸します。  作者: 白月 仄
にゃん二章 新しい日常
12/22

二章 おまけ

  ── 『せんりつのケーキ』 ──


 詩…詩音しおん/副店長

 少…少年

 歌…歌音うたね

 音…音恋/店長

 希…夢野 希

 叶…夢野 叶

 嬢…嬢ちゃん/新人

 青…青年



音「ただいま~♪ いや~、人数多いと仕事が捗って依頼もサクサクこなせるね♪」

希「ただいまー」

叶「ただいま、戻りました」

少「おなじく、ただいま、戻りました」

青「戻りました」

詩「おう、五人ともお帰り。ちょうどいいタイミングだ。ついさっきカフェ用のケーキと一緒に注文したケーキも届いたぞ」

少「本当ですか?!」

詩「おうよ。そうだ! もうすぐ昼だし、みんなで昼食休憩にしないか?」

音「それ、いいね♪ そうしましょう♪」

希「賛成~♪」

叶「ボクも♪」

少「はい♪」

青「はい」

詩「んじゃ、妹が昼飯の用意をしてくれているから、いくか♪」

五人「おー♪」


歌「あ、お兄ちゃんにみんな。ジャストタイミングだよ♪ いま、昼ご飯の用意ができたんだ」

詩「そうか。じゃあ、さっそく頂くとするか──と、その前に、嬢ちゃんはどうした?」

歌「……それなんだけど、新人さん、書類整理が一段落してから食べるから、あとでいいって」

詩「……そうか、わかった」

音「それじゃ、みんな席に着いた? では、手を合わせて──」

七人「いただきます」


希「ふいぃ~♪ こうして、たまに歌音ちゃんのお昼ご飯をご馳走になるけど、ホント歌音ちゃんが作った食事は箸が止まらないわね♪」

叶「うんうん」

歌「口にあってなによりです♪」

詩「オレも料理も自慢できる妹をもって、誇りに思うぞ」

歌「もう、お兄ちゃんったら……恥ずかしいよ♪」

音「はいはい、兄妹仲睦まじいのはわかったから、食後のデザートにしましょう」

詩「まったく、音恋はせっかちだな。ほれ」

少「うわ~♪ 待ってました~……って、あれ? こっちのケーキは?」

詩「ああ、そのケーキは今度売り出す新作らしいんだが、身内以外の感想も欲しいからって試食を頼まれたんだ」

少「そうなんですか~♪ それじゃ、さっそく一口──」

 ──パクッ。

少「ン? ンン? ンーーー!?」

詩「どうした、少年?」

少「詩音さん、この新作のケーキ、スゴいですよ!!」

詩「おいおい、少年、いくら美味かったからって少し興奮しすぎだろう?」

少「そんなことないです! 詩音さんも食べてみればわかります!」

詩「そうか? どれ──」

 ──パクッ。

詩「なっ──!? こ、これは!!!? 口の中に入ると同時に広がる芳しさとクリームの甘さ、さらに……────……まるで、味が曲を奏でているようだ! まさに、オーケストラなケーキ!!」

希「確かに、このケーキ美味しくて感じる味がなめらかに変わっていって面白いけど──」

叶「うん、うん」

音「──詩音くんのは、さすがにオーバーリアクションだよね……」

青「うーん、確かに何かリアクションをしたくなるような味ではあるが……実際にリアクションするのは……」

歌「わたしは、さっきとは逆の意味で恥ずかしいよ」

少「みんなはこのケーキを食べて脳裏にイメージが勝手に湧いてきたりしないの?」

五人「うん、しない」

少「…………しゅん」

 ──ポンポンっ。

詩「少年、オレたちだけでも、このケーキの衝撃をもっと堪能しよう」

少「そう……ですね」



嬢「もきゅもきゅ……ゴッキュン。はぁー……、やっぱりまだ任意での『みんなと愉しく食事する』はハードルが高すぎるよ……。さて、あとはデザートのケーキか」

 ──パクッ。

嬢「ん!? ん~~~! な……に、コレ? 食べた瞬間に────────」



   ──二章 おまけ 了───


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