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魔女と神の世界遊び  作者: 翠暁 柊
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違う世界

その言葉を何とと捉えればいいのか。眼前で起きている光景を誰もがハイそうですかとうは受け入れられない。先程のヤンキーが元来の威勢のよさと勢いに任せて、円卓に足をかけ少女に向かって走り、右手を大きく振りかぶって跳んだ。


お前は俺に


そこまで言うと彼は物理の法則も無視して円卓テーブルに落下した。


女性から悲鳴が上がる。


少女が静かな口調で話す


私の邪魔をするなら一度死んだ身を再度、朽ち果てるまでだ


先程、叫び声をあげた女性は自分の両手で口を塞ぎ頷く

それ以外は誰もが何も発せない


少女が言葉を連ねる


さて、疑問もあるだろうが事をすすめる。


今ここにいるお主らは、一度死んだ身だ。最後の記憶が曖昧だろうが、紛れもない事実だ。

これからとある奴と我のゲームの駒になってもらう。

奴らは13の駒を使ってお前らを殺しに来る。お前ら7人は力を合わせても一人でも構わないから、3年生き延びてみろ。

見事生き残れたらお前らに世界を1つやる。

最後に生まれ変わった記念に特別な力が備えてやった。使い方は体感しろ。生き延びたければ強くなれ。

説明は終わりだ、後は自分たちで考え頑張れ。


周囲が明るくなり、目を開けていられない。

光が落ち着き目を開けると自分たちが外にいることが判る。教会のような場所も、円卓もない。それどころか、周囲に居た人もいない。

自分一人になってしまった。


さて、どうやって今後を過ごすのかも何もかも決まっていない。

人口の明るさは無いものの、月と星々の明るさで十分に周囲が見える。

右手にあった森の漆黒さは恐怖を覚えるので探索は諦めた。

反対側には集落が見える。

まずは、あそこまで歩いていくことにした。


歩き出して改めて自分の身体も慣れない。目の高さも違うし手足の長さも今までと違和感があり、自分の身体のように扱えない。

衣服や靴などから近代とは言い難い恰好だった。そして、日本でもなさそうだ。

靴は膝ぐらいまである革靴でシャツは麻だと思う大きめでゆったりしている。

シャツを留めるような感じで太く大きいベルトが腰の上にある。

ズボンは縄のような何かでベルト替わりにしている。

羽織物としてフード付きのマント。腰に布袋がぶら下がっていて中をみると見たこともない硬貨が5枚あるが大きなのが2枚と中ぐらいのが2枚小が1枚。

これがどのくらいの価値というのが判らないし、この世界の物価も謎だ。

中学・高校で習った歴史の記憶を総動員させるが、中途半端な知識と印象だとヨーロッパっぽいなぁという先入観が湧く。

靴下を履いてないのか足が蒸れる。ヌルヌルして歩きづらい。

ふと足が臭くなってそうだと思う。


身体も扱いに慣れないし、見えている場所にすらたどり着かない。

バタバタと足音を立てながら歩きを進める。子供みたいな歩き方でたどたどしく感じる。


月が高い所から傾いていき、空が白んできた。目に見えているからとタカを括って歩を進めていたが、とんでもない時間がかかっている。


明るくなって周囲の様子がわかってきた。

木々が生い茂っており、靄とも霧かそんなのが発生している。

夜に見えた集落のような場所は今は見えず、後、どのくらいかかるのかも判らない状態なので道の端で腰を下ろして、眠りたいがどんな場所かもわからないので不安しかない。

野生動物・・・肉食の動物がいるやもしれないし、何より湿った土だとか草の上で何も敷かないで眠りたくない。

日が昇り、周囲の気温が上がっていく。気温が上がっても霧がかかっており視野が開けない。

あまりにいろいろな出来事があって疲労はピークに達してきた。近くにあった窪みが多く登りやすそうな木を見つけ、自分の身長以上の高さに登った。

腰に巻いてあった縄を木と自分の身体に結び付け落ちるように眠った。


目が覚めると太陽が傾き始め夕暮れだった。

霧はまだ残っていて、不思議な感覚だった。光がある間に歩を進めたく急いで降りた。

急ぎ過ぎて指を切ってしまった。血がししたると、地面に落ちると霧が引いていく。

目指していた集落が消え大きな街が目の前に現れた。


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