旅人クロの小さな1日
ちょっと無理矢理感はありますが、
ファムの語尾を変えてみました。
どちらの方が良いか、また、話の感想など聞かせて頂ければ幸いです。
今回は今までよりも少し読みやすいように、ライトな感じに仕上げたつもりです 笑
さらりと読んで頂けると嬉しいです。
ボクはファム。ちょっと前まで違う名前だったけど、クロが付けてくれた名前なの。
クロはボクの事を本当に大事にしてくれる。
だからボクもクロに恩返しがしたいと思うの。
でも何もできないボクが、クロに何がでるのかな?
そうだ!
今夜のご飯に、ボクの国の料理を作って食べさせてあげようなの!
材料を採りにいってこよーっと。
「ちょっと出掛けてくるのー!」
「うん?あまり遠くに行って迷子にならないようにするんだよ」
僕はクロ。少し前に盗賊に襲われて家族を失った、ファムと呼んでる小さな友達と一緒に旅をしてる。
ずっと1人で旅をしてたのに、今更子供と一緒にいるのは多分、僕と全く同じ境遇のあの子に同情したのだと思う。
僕も同じ境遇であの人に助けられて、芸と武術を教わった。そしてあの人は、「お前はもう1人で生きていける」と言い、僕の元を去っていってしまった。
僕はあの子に何ができるかな。
あの人に教わった事を教えるだけでは本当の救いにならない事は分かっている。
とりあえず今夜は、今までの旅の話を伽に、頭を撫でてゆっくり寝かせてあげようかな。
こんな簡単な事さえも、今まで気持ちに余裕がなくて、出来なかった。
こんな僕はあの子を育てるのは失格なのかもしれないと思いながらも、見捨てる訳にはいかない。
「ただいまなのー!」
ひときわ大きな声でファムが帰ってきた。
「今日の夕飯はボクが作るね。最近、クロも調子悪いみたいだし…お母さんにしっかり教わった料理だから、バッチリ作れるのん!」
今は親の事を考えるだけで泣きそうな筈なのに、健気にも僕の事を気遣ってくれる、本当に良い子だと思う。
「できたよー。熱いうちに食べてね」
では「いただきますファム。」
なんだか赤っぽい見たことない料理だけど…これが西の国の料理なのかな。
パクッ。うん、美味しい。旨味が口に広がって…………辛い⁈口の中が焼けそうなくらいに辛い!
「どうかな?一応味見はしたし、よく出来たと思うのん?」
「う、うん凄く美味しいよ、これは…この赤いのは何…かな?」
「これはね、トーガラシって言って、西の国の料理では普通に使われるスパイスだけど…辛すぎたのん?」
「だ、大丈夫だよ、ありがとう。美味しかったよ!」
「クロが喜んでくれて良かった♪
今までずっと助けてもらってばかりだったけど、これでボクでも役に立てるようになったの!」
その晩、ボクがいつものように1人で泣きそうになってた時クロが来てくれて、今までの旅で会った、
足の長い亀の話や、綺麗な水の中で生きている蝶とか、色々不思議な話をしてくれたの。」
そしてクロが頭を撫でてくれて、あの時以来初めて気持ち良く眠れたんだ…ありがとう、クロ。
「クロ!朝だよ、おはよー!」
そしてまた今日も2人の旅は続いていく、ずっとこんな日々が続く事を信じて。
いかがでしたでしょうか?
ファムの語尾が不自然ですか?ごめんなさい。
こんなのはどうか、とか話の感想など聞かせて頂ければ嬉しいです。
また、書いて欲しいジャンルなどがありましたら、出来る限り対応させていただきますので、気軽に話しかけて下さいませなの。
ではでは、まだまだ続く2人の旅をどうかよろしくお願いします!