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38.【アワリティアの生命】
すみません。今回も短いです。明日はしっかり書けます。
「す・・・まな・・・・・・かった・・・・・・」
「ん?ギブアップかい?」
紫紺の水球を浮き上がらせ、装着していた手袋を外す。
何度殺されただろうか。
鋭い氷柱に腹を貫かれ、全身を業火で焼かれた。落雷が全身をほとばしり、金の膂力に粉砕された。
未だ疼く傷は、存在しない。
直されたのだ。この男に、致死量の血液を戻され、ダメージを消されたのだ。
「アワリティアの生命。効果は抜群だろう。」
影砲の破壊力で殺され、アワリティアの生命で生き返る。
死に続けたイラの眼前。
「協力してもらおう。興都襲撃作戦に見せかけた、あの作戦を。」
アキトの予想を上回る計画が、始まる。