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34.【威圧的邂逅】
すみません。今日はこれぐらいしか書けませんでした。
ウドガラド興国の心臓。いや、心臓を守る場所と言った方が正しい。
それが、ウドガラド皇城。
「お久しぶりです。ただいま竜伐第1聖リデア帰還しました。」
萎縮したリデアの声がくぐもって伝わってくる。
扉の奥で話す2人。1人はリデアで、もう1人。それが、この国を治める皇ウドガラド・ファルナだ。
「こう、王様から報酬貰うのはでっかい部屋って言うイメージだったんだが。」
「ウドガラド興皇は多忙ですから。仕方ありません。」
小さく呟くと、レリィがすかさず説明してくれた。
ご多忙な王様は、命を懸けて不滅の大罪囚を仕留めたレリィ達に割く時間はないそうだ。
レリィとリデアを片手間で済まそうとする皇に腹が立ち、心の中で皮肉を言う。
「わかりました。」
なにか話に進展があったようで、リデアの声が近づいて来る。
木製の扉は意外と脆く、仮に城の中でも皇の書斎、アキトはその危うさに違和感をもつ。
ドアノブがカタリと落ち、リデアが出てくる。
「アキト、レリィ、入って。」
「ああ」
「はい。」
刹那、
「やあ。」