245.【光を抜けるとそこには牢獄が広がっていた】
短めです。ですが、話の最初だから短いんです。時間がなかったとかじゃないです。いや、嘘じゃないです。
ごめんなさい。
蛇足。と言われてしまえば、それまでなのだけど。しかし、それを言葉にせずに、文字へとせずにいたのなら、いずれ巻き起こるであろう彼の試練に、いささか熱が入らない。だから、蛇足を覚悟の上でここに記す。
ただ、1つ。
満身創痍のイヴンタァレは、マクレアド・ラムドレフィを殺して、輪廻へと帰還した。
それだけのことを。
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まるでシャッターの光に巻かれたように、一瞬の眩しいという感情すら置き去りに、世界はすり代わる。
とてつもない光量に焼かれた瞳が見つめたのは、暗く、ジメジメとした、黒く闇に塗れた闇だった。
「なんだ・・・ここ・・・?」
「あ、アキト・・・だれかいる。」
「っ!」
アイリスフィニカがその吸血鬼の力で深淵を覗けば、捕捉されたそれにアキトは警戒を最大限引き上げる。
コツリ、コツリと。足がレンガを叩く音が、壁を反響して何重にも重なって聞こえる。そして、それがさらにアキトの恐怖を掻き立てる。
しかし。そっと、アイリスフィニカを後ろへと追いやる。
「ぁ、アキト・・・・・・!」
密かにきゅんとしているアイリスフィニカを余所に、アキトの視線は闇色の中を指す。
アイリスフィニカに言われてやっと気付いたその存在は、女のようであった。
豊かな起伏を強調する淫靡な輪郭を有するその姿は、どこかから漏れる弱々しい光に照らされ、かろうじてアキトにそれを伝えている。
だが、それも一瞬。気付いた時には、その姿はアキトの寸前に迫っていた。
白い。闇に溶け込むにはいささか不向きな白。そのとてもこの世界に似合うとは思えない髪色は、長いそれを1つに束ねられており、いわゆるポニーテールというものにされていた。そして、なにより目を惹くのがその豊満な胸。谷間がY字は作られたもの、I字は正真正銘のもの、数年前に聞いた話だが、なぜかアキトの脳裏にそれが浮かぶ。不思議なものだ、男というものは。
そんなアキトの視線に感づいたのか、アイリスフィニカから脇腹をつねられる。
厚手、といってもいいであろう服装なのにもかかわらず男の情欲を刺激するその様相は、胸にとどまらない。
そんな思考を振り払い、とりあえずの意思疎通。緊張に震える喉に空気を通す。
「お前は、敵か?・・・・・・て、え?」
幸い、緊張で声が上ずるとか言う恥ずかしいことにはならなかったが、アキトの言葉は紡がれなかった。
アキトが手を伸ばした先、鉄の棒が規則的に並んでいた。それは、一部を除いて屈強に付けられており、到底抜け出せるとは思えない。そして、その一部も、おそやく鍵を使わなければ開かないであろうことは明白だった。
そう、端的に言うのなら。
それは、牢屋であった。
お久しぶりです。リゼロの映画を見てきました。アクシデント・エンペラーです。女性声優の方の低音が、とてもカッコよくて、儚くて、まぁ、語り出したら止まらないので今度書きますが、本当に面白かったです。そのうち活動報告に載せるので読んでください。道中にめっちゃ可愛い女子高生見つけた話とかも書きますね。
話は変わりまして、バンドリという個人的な用で休んでしまいすみません。ですが、その裏で実はテストも入っていたという事情もあったりしてたので、コラボがあってもなくても投稿は滞ってたと思います。ちなみに学生ですよ。精神年齢テスト46とか89ですけどね。
そんな自分の小説を、ここ1ヶ月で待っていてくださった方がいたとしたら、とても嬉しいです。本当に。
まだまだ語りたいことがあるんですが、最後に。『学園最強の異能ハッカー、異世界魔術をも支配する』めっちゃおもろいです。是非。それでは、リゼロの映画見にいってください。アクシデント・エンペラーでした。