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前身・その最弱は力を求める  作者: 藍色夏希
第3章【その血族は呪いに抗う】
234/252

230.【むなしき輪廻】

短えです。すみません!

「話しとくぜ。この技術世界、『エウロノア・キングダム』の真理。」

「真理・・・?」


遠くに轟く雷鳴に焦燥をにじませるアキトの横で、依然として態度を変えないマクレアドが言う。

ボロボロと崩れ落ちる瓦礫を蹴飛ばし、アキトへと向きなおる。


「この街は、俺たちは、あの雷狼の魔獣に殺された。その結果、この世界にいる。」


技術の一部となっている彼らは、死してなお生活することを良しとされ、その命の灯火を永らえさせてきた。誰がそれをなしたのか、それこそが、アイリスフィニカから左腕を奪い取った憎き相手、雷狼だった。

マクレアドの瞳には、どこか悲しげな色が渦巻いていた。これほどの力を持っているマクレアドが、あれほどの力しか持ち合わせていない雷狼に敗れることなど、あるのだろうか?そんな疑問を持ちながら、マクレアドの言葉を待つ。


「この街の技術には、住民が全滅した時に発動する技術がある。」

「・・・」

「この世界は、技術を保管する時、行使可能な状態で保管する。ようは、日常的に使われるように、だ。」


レイヴンの世界。樹林に囲まれた世界で、彼は幾多もの殺人を行なってきた口調だった。さらに、自立して行動を行なっていた。あの場所では、レイヴンが自立行動することと、技術世界に迷い込んだ一部の者を流すことで、彼の能力を使えるように保管されていた。

ならば、この世界に保管されているなにか、とは。なんだろうか。

ひとつ、何かを討ち亡ぼす力。ふたつ、人々の死によって発動する力。これを、日常的に使うには、どうすればいいか。


「もしかして・・・!」


アキトには、思いあたってしまった。アキトは、2度めのカーミフス大樹林で、時間遡行の力を使って戦った。だからこそ、この世界で常識というものがあまり意味をなさないことを知っている。だからこそ、この世界を、この世界の誰よりも面白く捉えることができる。


マクレアドは、すこし寂しそうに言う。


「この事件は繰り返される。俺たちが全滅して、生き返って、また全滅する、一連の殺戮を。」


アキトには、息を飲むことしかできなかった。

『めゐろ』さんの投稿が立て続けに起こって酸欠気味、アクシデント・エンペラーです。ミザリー、cover by めゐろ 聞いてください。

曲繋がりですが、最近は『“princess♂”』をくるったように聞いてます。おすすめです。明日は、今日買い込んだ2000円分のつまみとジュースの数々で、1人寂しく暴飲!暴食!します。いやぁ、嫌な事あったらぱーっとやって忘れるのが1番です。では、また明日。アクシデント・エンペラーでした。

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