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前身・その最弱は力を求める  作者: 藍色夏希
第3章【その血族は呪いに抗う】
226/252

223.【か弱い少女に抱擁を】

短いです。すいません!

少女の左腕は、既になかった。

包帯によって覆われている傷口からは、既に出血は無く、静かに寝息を立てている姿からはしっかりとした生命を感じる。切り落とされた左腕だけが、少女の激闘の対価だった。


「吸血鬼、か?」


アキトの横に立つマクレアドが、驚きをしたためて問う。


「、・・・わかるか。」

「ああ。ここまで種の血が濃ゆかったら、何とかなぁ。」


吸血鬼の純正では既に少ない希少な血。アイリスフィニカの吸血鬼としてのランクは、瘴気の視認に精通していないマクレアドでもわかるほど高かったらしい。


不安がひしひしと伝わってくる瞳が、小刻みに震えている。

アキトがその瞳に視線を投げかけると、一瞬の驚きと、それを隠すように顔を背ける応酬が帰ってきた。そのまま背負っていたアイリスフィニカを地面に寝かせて、気まずそうに立ち竦む。


何を伝えればいい。なにをしてあげたらいい。


放っておく事が1番だと、そう心が訴える。そうだ、そうかもしれない。

今のライラにとっては、きっとなにもかもの感情が、針を纏った刃に思えるだろうから。きっと優しさすらも、鈍器となり、凶器となり、精神を蝕む枷となるから。

空気を吐き出して考える。それでも、ここで放っておく事は出来なかった。


「マクレアド、この子を見ててもらっていいか?」

「おう。」


アイリスフィニカをマクレアドに任せ、ライラの元へと歩く。

顔を背けていたけれど、アキトの足音に気づきビクリと体を震わせる。なにもかもが怖い。なにもかもが痛い。だから、


ライラの小さな体を持ち上げて、腕に抱えたまま歩き出した。


ーーーーー


腕の中で丸くなるライラの表情は、不安と困惑の混ざり合った表情だった。

たしかに、いきなり連れ出されればそう思ってしまうのも無理はない。倒壊した建物の中で、ほぼ無事と言っていい数個の建物の1つに入る。

ちょうど置いてあったソファにライラを乗せて、アキトも横に座る。


言葉の全てが彼女を傷つけてしまうのなら、もうなにも語る事はない。

ライラが悪くない事は分かっている。ライラが最善を掴み取ってくれた事は分かっている。だからこそ、傷つけないように。いや、元気になってもらえるように。マイナスをゼロに戻せるように。


ライラの頭をそっと撫でた。

困惑していたライラの表情は、すぐに決壊。瞳から溢れ出す涙が、ほおをポロポロと流れ始める。


「ぐすっ、・・・あ、きと・・・ごめんなさい、ライラ・・・守れなかった・・・」

「・・・」

「ライラ・・・!駄目・・・だった」


言葉とともに溢れ出した感情のなにもかもを振り払うように、泣きじゃくる声が大きくなる。流れる涙も量を増し、震える両手はスカートをぎゅっと握っていた。


そんなか弱い少女に首を振って、両手を広げた。


アキトの胸の中で、ライラの涙が溶けていった。

とりあえず【竜胆尊3D配信】の尊様について書きます。

・ちょっと心配になるくらい太ももが見えてて可愛い。

・八重歯見せてきてくれるの可愛い。

・目がハートになったりうるうるしたりするの可愛い。

・普段割とストイックな所あるけど動きを見るとやっぱり女の子なところが可愛い。

そして1番に、胸の形と大きさが最高に可愛い!

書き足りないけどこれくらいにしときます。ぜひ見にいって高評価押してください。明日は投稿お休みです。

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