表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
前身・その最弱は力を求める  作者: 藍色夏希
第3章【その血族は呪いに抗う】
137/252

134.【非日常から日常に】

小説が消えてしまう不具合?がありまして、それが直るまで出せないかもしれません。すみません。

投稿が出来るときはしますので、気ままに待っていただければ幸いです。

もう慣れてしまった痛みと共に、決して慣れることのないだろうアイリスフィニカの意味深な視線を感じ、アキトは靴縮術の鍛錬に打ち込んでいた。

過労?いや、ストレス?限界を迎えて倒れたアキトは、その後の記憶も、倒れていた時の記憶も曖昧だ。それでも、嘘で固めた理由の内側。本当の理由を、思い出せていた気がしたのだけれど。そんな妙なしこりと、なんだか熱っぽいアイリスフィニカの視線も相まって、アキトの心中は非常に穏やかじゃない。少なくともアイリスフィニカが良い方向で意識していることなど、気づけるはずがない。

それはきっと、覇帝を倒すことより難しい。


ーーーーー


「だぁ〜〜〜〜〜、疲れた。」

「お、お疲れ・・・。」

これまたアイリスフィニカ製の紅いタオルをもらって汗を拭き、ばさりとクッションに寝転がった。

その横で寄り添うように、少女は優しく座っている。懐かしく暖かい感覚に頰を緩め、襲いくる睡魔に敗北した。




「?・・・」

微睡みの意識の中。水中のような視界の息苦しさに目をこする。やけに、紅い色が強く輝いていた気がした。

真っ赤な顔でこちらを覗き込むアイリスフィニカ。いつの間にか、自分は膝枕されていたらしい。そんな自己解釈にそんな訳が、と言いかけて、あれ?本当じゃねぇか、と気付く。

「その、不意打ちだとやっぱり、照れるんですけど・・・。」

「ッ!」

そっと目をそらして赤い顔で呟くと、フリーズしていたアイリスフィニカが恥ずかしさに声にならない悲鳴をあげた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ