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あとがき

 ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

 この作品は『女性向け』というテーマで作品を集めた2012年の文芸誌『コトダマ』第4号に掲載したものです。以前友人とノベルゲームを作ろうとしてポシャった企画のシナリオを流用しております。


 この作品の裏テーマは「欝展開を書く」でした。表のテーマはキャッチコピー通り「頑張れ新入女子社員!」なのです。社会生活に失望しかかっている女の子が元気になる話。いわゆる五月病の克服です。書きたいのは立ち直る様子ですが、そのためにはまずは落ち込まなきゃいけません。


 エンターテインメントとしての小説は起承転結、悩んで落ち込んでいるところから、立ち直って逆転するのが基本ですが、その落差が大きければ大きいほど面白いものになると思っています。だから、今回は主人公を思い切り落とそうと思っていました。


 ところが、僕という人間は根っからのお気楽至高の人間なので、あんまり落ち込むとかありません。そのため、そういう展開を書くのが大変苦手なのです……。


 最近のライトノベルの傾向だと欝展開なしで失敗の目立たないものが受けているみたいです。それは現実逃避にはいいけど、物語は楽しむだけのものじゃないと思うので。ちゃんと落ち込んで、ちゃんと立ち直る方が、読者としても本当に辛い状態に陥った時に励みになるんじゃないかな、と。


 もう一つが男性キャラを魅力的に書くということも隠れたテーマでした。言ってしまえば男の萌えキャラを、ということで登場したのが嬉野なのです。無口で無表情で何を考えてるかわからないけど、意図が分かったら途端に魅力的に思えるキャラにしたかったのです。上手くいったかどうかについては、読んだ方の反応をうかがうしか上手くいったかどうかは知るすべはありませんが……。

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