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心の呟き

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何もないって嘆いては笑って


何も出来ないと喚いては怒鳴って


悲しくなっては虚しくなって



僕は一体どうすればいい



君にしてあげられることなんて


何もないよ


君の声と君の涙を


ただ拾っては拭って


君の傷と僕の傷を


ただ同じ所に創っては壊して



僕は一体どうすればいい




鬱ぎ込む君を目に焼き付けて


鬱ぎ込む君をただ抱き締めて


僕の心は消えていく



知りたいことと伝わること


対岸の花には手が届かない


知りたくないことと伝わること


庭の雑草には手を出さず



何もないなら問題ない


そんな戯れ言でも蜘蛛の糸


不可能という言葉で辞書が埋められる


名前が付くだけ安堵する



君の名前のない感情に


君の名前のない思考に


僕の心は消えていく




軽い言葉に押し潰されて


苦しくなって吐き出した


漏れ出た言葉も存外軽く



世間の常識 世界の仕組み


対応出来ずにもがいては


もがいても もがいても うなだれる



欠陥だらけの心と


純真無垢な心と


君はどっちが欲しい



無知は罪と言うけれど


過ぎる思考は毒となる


どっちも心当たりが多過ぎて



僕は一体どうすればいい





明るい夜の帳に浮かぶ月


暗い朝の薄雲に映る太陽


色は変化を繰り返し


一喜一憂してしまう




毎日新しい名札が配られて


安堵はすれども不安は消えず


空は何も変わらないというのに


哀歓悲喜する君に振り回される






ねえ 僕は一体どうすればいい








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