情報整理 (魔獣暴走に関して)
この先の内容に関する設定です。
筆者自身のためのメモを兼ねています。面倒なら読み飛ばしてもほとんど支障無いと思います。
無駄にこまかな設定がありますが、おそらくストーリーに反映されるのは一部だけです。
山の獣の動きから見て、来年の夏に魔物暴走がある危険性が高いようです。それに備えてできる準備はしておきたいです。犬人の住む国ができてから500年ほど。すでに25回ほど暴走を経験しているはずですから、いろいろ対策があって良いはずなのですが・・・どうやらこの国の領主たちはほとんど無策らしいで す。
それにしても、猫人たちは良く調べてたみたいですね。役に立ちます。
以下はそれぞれが聞き取って来た内容の整理。今後の作戦のための資料です。
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■魔獣暴走の概要
各地で定期的に起こっている。周期は場所によって違う。突然発生することもあるが、発生する場所(魔獣スポット?)は毎回だいたい同じ。出現する魔獣の種類はだいたい同じ。数や湧き出し方は年によっていくらか違う。魔獣暴走が通るコースはだいたい同じ。大きくコースを違えたことは無い。(待ち受けが効きやすい)
移動の速さは魔獣の種類によって違う。魔獣によって昼間のみ移動するもの、夜間もゆっくり進むものがいる。長時間動き続けるものと、時々停止するものがある。雨天の際には停止するもの、速度が落ちるもの、無関係なものがいる。(整然と進む訳ではない)
全体の進行は子どもの歩く速さほど(行進状態)。短時間なら大人が走るより速い速度になる(暴走状態)。早く走れる時間は種類によって違い、10分か30分程度。暴走後は動きが鈍る。
■魔獣について
魔獣は基本的には力が強い獣。魔術に耐性を持つものがいる。弱い魔術を使うものもいるが、ほとんどは牙や爪など肉体的な攻撃。大型の物は体当たりも危険。牙や爪に毒を持つもの、体表に毒を帯びた物もいるが、即効性ではないので、すぐに治療すれば助けられる。手を使って石などの物を投げつけたり棒のような物で叩くものがいる。剣など明確に武器を操って戦うものは記録されていない。(中間距離以遠での戦闘が効果的)
泳ぎが得意なのは少ないが、水を嫌うものはなく、浅い川なら徒渉で越す。大型の鳥型で空を飛ぶものがいるが少数。小型の鳥はいないらしい。
一部の個体(上位種?)が他の魔獣を操っているような場面が記録されている。物量戦? 肉盾?
小型のものは雑食が多い。飢えるとエサを探してコースから外れるものが増える。大型で肉食ものは、エサが不足すると他の魔獣を捕食する。畑の作物が食われる。畑地は踏まれて作物がダメになる。貯蔵食料が食われる。人や家畜は補食される。(防衛ラインの設定と撤退の見極めが重要)
■犬人の村のあたりを襲う魔獣暴走について 過去のパターン
湧き出し点は国境の向こう側の丘陵地帯。二手に分かれて、約2/3が峠を越えてこちらへ来る。おそらく地形の関係。
湧き出してから先頭が村まで来るまでは1日あまり(最初は動きが遅いため)。発生の1月ほど前に予兆が、2~3日前に前兆がある。前兆を見て向こう側の街には知らせが行くが、(国が違うので)こちらへは直接の連絡はない。街道を通る旅人などの情報が頼り。向こうの街から領主を経て連絡が来る頃には魔獣が来ている。
魔獣の列は2~4日続く。総計5000匹程度らしい。魔鼠、魔猪、魔狼は夜間も活発に活動。それ以外は夜間の活動は低調。
【過去の対応は】、
コースに沿った村を攻撃拠点として、領主によって傭兵と奴隷が送り込まれる。日中はここから出撃して暴走を側面から削り減らす。村の防衛は村人の責任。
村を過ぎるうちにしだいに勢いが落ちてくるので、最後は決戦兵力という名目で後方待機していた領主の軍隊が包囲攻撃して終わる。これはだいたい兎人集落の入り口あたり。つまり犬人村や猫人村の農地の多くは壊滅する。
【出現の記録がある魔獣は】、
○大きな鼠、角のある大きな兎、大きな猪、大きな狼、大きな熊・・・普通の動物っぽい物
○牙の大きな虎のようなもの、直立することができる豚のようなもの、2本足で走り回る鳥のようなもの・・・ファンタジー系で出て来そうな連中
○翼長1mあまりの鷹のようなもの、身長3mぐらいのゴジラみたいなの、体長5mぐらいのアルマジロっぽいの・・・・謎生物です。
【出現した記録が無いもの】
●昆虫系・・・サソリや蜘蛛は恐いですし、蟻や蜂とか蛾とかバッタとか小さいのが数で来られると対策が難しいです。
●コウモリや翼竜系・・・ 飛ばれて背後から攻められると面倒です。
■余所での魔獣暴走対策
【成功例】
貯水池の堤を破って水をあふれさせて、ぬかるんだ泥で足止めして外側から削り切る。(農地を水没させる覚悟が要る)
コースに沿って高い壁を築いて海まで導く。(海辺の街だからできる策)
湧き出し点を囲んで一周10kmほどの長大な壁を築いてあり、魔獣が道を探してここを周回するところを壁の上から攻撃して殲滅。(大規模な設備と人員が要る)
暴走コースに沿って密に植樹して緑の壁にして横に拡がるのを防ぎ、暴走が勢いを失うのを待って攻撃。(広い土地がなければできない策)
数種類の障害物を置き小型種と大型種を分断し、それぞれを暴走させて疲労したところを攻撃。(緻密な計画が必要)
【失敗例】
湧き出し点のあたりに大量の石を積んだ。→横の石の無いところから湧き出した。
コース途中に可燃物を置いて火を付けた。→先頭が反転し、詰まった後続が左右に分かれ、拡がって暴走した。
コース沿いの水に毒を入れた。毒を仕込んだエサを置いた。→僅かに効果があった程度だった。
コース上に高い壁を築き壁の上から攻撃。→押し寄せる勢いが強く、斃しきれないうちに横に回り込まれた。
コースを横切るように深い溝を掘った。→魔獣の死骸ですぐに埋まった。
【多くの国の対応】
コースのあたりは放牧地あるいは空き地にしておき、その外側に低い土塁を作る。土塁の上に武力を置き、土塁を越えるのを防ぎつつ魔物を漸減する。細く長く展開して後部からも攻撃するとか、流速の早い中央から攻撃して勢いを削ぐとか、いくつかのバリエーションがある。いずれも、被害の及ぶ範囲を限定して重要な農地を守る策。
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この国の対応って、これほとんど無策ってことですね。犬人と猫人の村は波除け程度にしか見ていないです。流れが拡がらぬように横から押しながら弱い魔獣からいくらかづつでも削れたらって感じ。個別戦闘力の高い傭兵なら自分を守れるかもしれないけど、水増しみたいに動員された奴隷がどう戦うのでしょうか。起伏のある地形で流れに合わせて前進後退しながら戦線を維持するなんて、練度の高い軍隊でも難しいですよね。戦線を突破されたら、村を守るのは難しいですし、どのみち夜間は丸裸ですから弱い魔獣でも入り込まれる心配があります。そして村を守りきっても、農地の大半はぐちゃぐちゃになってますね。




