第一話
第二部の始まりです!これからストーリーはどんどん展開していくだろう?と思います。
早起きの小鳥たちが窓辺で飛び交っている。日は昇ったばかり。窓からは穏やかな朝日が射し込んでいる。エリーは眠い目をこすりながら、大きくのびをした。顔を洗って着替えを済ませたが、まだ頭はぼんやりとしている。
「昨日はしゃぎすぎたみたい…」
昨夜ダリルと箒飛行をして、丘の上で踊り明かした。宿屋に帰って来たのは夜明け前、ついさっきのことだった。夢見心地の飛行とダンス、まるで夢の中の出来事だったような気がする。
(今日でダリルともお別れね…)
現実は夢のようにはいかない。昨夜のことは素敵な思い出として、ずっと心に刻んでおこうとエリーは思った。あくびを抑えながらエリーが下に下りていくと、サムが居酒屋のテーブルにミルクを置いて、カラスに飲ませているところだった。エリーはゆっくりとサムに近寄って行き、肩を軽く叩いた。 椅子に座っているサムは振り返ってエリーを見上げる。
「おはよう、サム」
「おはよう」
「本当にミルクが好きなカラスね」
カラスは夢中になって、カップの中のミルクをくちばしで飲んでいる
「あなたのご主人様もミルクがお好きなようだけど」
いつもミルクばかり注文しているダリルをふと思い出し、エリーは可笑しかった。
「ダリルとカラスくんは、いつもいっしょでなかよしだね」
サムがカラスに話しかけると、カラスはミルクを飲むのを中断し、サムを見てかぁと鳴いた。
「ぼくもどうぶつのともだちがほしいなぁ…」
サムがカラスの頭を指でなでると、カラスは気持ち良さそうに喉をゴロゴロならした。(サム、市場に出かけましょうか?)
その様子を見ながら、エリーは心の中でサムに問いかけてみた。気持ちを集中させて、念じるように…。が、サムは全く気づかず、カラスと戯れている。
(ダメね…もっと修行をつまなきゃ…)
エリーは軽く吐息をつく。
「エリーどうしたの?」
突っ立ったままのエリーを不審に思って、サムは振り向いた。
「何でもない。市場に行きましょう」
読んで下さってありがとうございます。無事完結するよう頑張りますので、長い目で見守っていてくださいね。(^^;)




