表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/15

07.宴の裏側

銀座の裏通りにある、格式高い料亭「霞桜かすみざくら」。

 その夜、奥座敷には、スーツ姿の男たちが集まっていた。


 「いやあ、アリサさんにはいつも助けられてるよ。」

 「この前の件、うまく処理してくれてありがとう。」

 「来年度の予算、うまく通せそうですか?」

 アリサはさりげなく隣からスーツ姿の一番偉い男にボディータッチした。


 「大丈夫、うちの局長も“納得”してる。例の資料、うまくまとめておいてくれよ。」


 笑い声と高級酒の音が交錯する中、アリサはにこやかに盃を傾けていた。

 【皆さんのためなら、私、なんでもしますよ】

 その言葉に、男たちはさらに笑い声を上げた。


 ---


 その様子を、遠くから見つめる影があった。

 「……やっぱり、いた。」

 ナナが小型カメラのシャッターを切る。

 「リョウ、音声拾えてる?」

 「バッチリ。マイク仕込んだ箸置き、ちゃんと機能してる。」

 「ユウキ、リアルタイムでクラウドにアップして」

 「了解。暗号化して保存中。証拠は逃がさない。」


 彼らは、オタク仲間の中でも“現地潜入班”。

 アニメイベントの徹夜組で鍛えた連携力と、コスプレ撮影で磨いた機材スキルを駆使していた。


 ---


 数日後、みなみの事務所に集まった一同。

 「これが、料亭での音声記録です。」

 再生された音声には、補助金の使途、官僚の名前、アリサの関与がはっきりと記録されていた。


 みなみは、目を閉じて深く息を吐いた。

 「これで、ようやく“霞の塔”の扉が開くかもしれない。」


 みなみは、拳を握りしめた。

 「ここまで来たんだ。絶対に、財務省に一撃入れてやるわ。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ