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「ウェポンチャンネル!」〜剣豪ギャルと鍛冶師のおっさんコンビで、有名ダンジョン配信者を目指します〜  作者: ジェイト
2章 剣豪登場!

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6話 エビフライの謎

毎週月曜日の朝に更新してます

 剣豪は空中に指を走らせ、上から下にスワイプしてメニュー画面を操作する。

 上機嫌に口笛を吹きながら、インベントリを確認した。


「おー。トトっち、料理ドロップしたよん」


 モンスターからドロップした素材アイテムはその場に()()()が、料理がドロップした場合はインベントリに直接入る。

 苦労して獲得した料理が砂浜にドボン! と落ちたら悲しいので、こういった仕様はありがたい。


「お、それは良かった。何がドロップしました?」


 剣豪がスカイフィッシュごと雲を斬ったことや、その斬った際の技名などはとりあえず一旦置いておくことにした。


「にゃふふ。なんかねー、2個ドロップした。手羽先とエビフライ」

「手羽先とエビフライ?」


 モンスター1体につき、ドロップ品は1つのみだ。これは世の冒険者たちが検証済みなので間違いない。

 それに加えて、元となったモンスターから連想できないドロップ品、というのも、これまた存在しない。

 スカイフィッシュは翼の部分があるので手羽先は分かるが、エビの部分が無いので、エビフライが落ちるのは謎だ。


アチャチャ:なんでエビフライ?

ラン:てか手羽先も何?


 困惑するコメントが来ていたので、手羽先についてはインゴットが補足する。


「ああ、スカイフィッシュは翼があるので、焼き魚の味がする手羽先がドロップするそうです。掲示板に()ってました」


ツンデレツインテ:見に来てあげたわよ!

ツンデレツインテ:今来たとこだけど

ツンデレツインテ:1体から2個ドロップするの

ツンデレツインテ:変よね?


「あ、ツンデレツインテさん。いらっしゃいませ。本日はゲストに剣豪さんを迎えてグルメダンジョンを攻略中です。……うーむ、そうですよね。1体1ドロップ、もしくは0ドロップしか無いはず」


 倒したモンスターからアイテムがドロップするかどうかは確率、つまり運だ。

 例えばスライムを100匹倒したとして、50匹はスライムゼラチン、30匹は水の結晶というレア鉱石、20匹は何もドロップしない、という結果になりやすい。


 1匹1ドロップの法則(ルール)はダンジョン内で絶対なので、料理が2つドロップしたのは何かしら別の要因があるのだろう。


ろむろむ。:雲


「あっ、ろむろむ。さん、コメントありがとうございます。雲……?」


 ろむろむ。は普段ほとんどコメントをせず、見る専の視聴者だ。

 インゴットはろむろむ。の短いコメントに首をかしげる。


治癒ネズミ:あっ、いやまさか

モフモフ狂:もふもふチャンスか


「んん……?」


ツンデレツインテ:あの雲、モンスターなんじゃない?


「……ひえっ」


 そのコメントを読んだ瞬間、インゴットの背筋(せすじ)がヒュッと凍った。

 何のことは無い。1度の斬撃で2体のモンスターを倒せば、2つの料理がドロップする。それだけだったのだ。


 つまり、()()()()()()()()()()()が空中を飛んでいる。


 ここがグルメダンジョンで良かった。

 通常ダンジョンであれば、あの雲としか見えないエビと戦うことになっていただろうから。



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