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「ウェポンチャンネル!」〜剣豪ギャルと鍛冶師のおっさんコンビで、有名ダンジョン配信者を目指します〜  作者: ジェイト
3章 頑張れ!治癒ネズミ編

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第19話 相談

毎週月曜日の朝に定期更新。

筆が乗ったら不定期に追加更新してます。

「改めまして、治癒ネズミです。いつもダンジョン配信楽しく見てます」

「インゴットです。こちらこそ、いつも来てくださってありがとうございます」


 視聴者から面と向かって「楽しく観ている」と言われるのは、どうしても照れる。

 インゴットは少しの気恥ずかしさを覚えながら、本題に入った。


「それで……相談というのは?」


 治癒ネズミは少し目を泳がせたが、その迷いを振り払うように真剣な眼差しをインゴットに向ける。


「わたし、度胸を付けたいんです」

「度胸?」

「はい。わたし昔から気弱で、優柔不断で……、この前のコンビニでのトラブルも、わたしがもっと強かったら1人で対応できたはずなんです」


 なるほど、とインゴットは思う。

 この少しのやりとりだけでも、治癒ネズミの性格が見て取れた。

 真面目で、気弱。そんな自分を変えたいと思っている。


「向上心があるのは良いことですね。私に協力できることなら協力しますよ」

「本当ですか! 相談して良かったぁ……」


 突拍子もない相談をした以上、断られる可能性も考慮していたのだろう。

 インゴットが快諾したことで、治癒ネズミはふにゃりと力が抜けた。


 ……といった所で、注文の品がテーブルに運ばれてくる。


「お待たせしました。どうぞ、ごゆっくり」

「ありがとうございます」


 インゴットは手で会釈した。


 カフェオレを少し飲む。

 ……美味い。


「いただきます」


 治癒ネズミは胸の前で手を合わせてから、フォークで切り取ったケーキを口に入れた。

 顔に笑みが浮かぶ。


「ん〜〜〜っ! すごく美味しい!」

「はは、良かったです」


 馴染みの店の味が褒められているのは、インゴットにとっても嬉しかった。


「これで500円……!? も、もっと取れますよ!」


 カウンターの方を見ると、木のトレイで顔を隠し、照れているマスターの姿があった。

 シャイな奴め。



 それから、少しして。

 治癒ネズミがケーキを食べ終えた辺りで、2人は温かい飲み物を飲み、ほっと、一息つく。


 本題を進める。


「度胸をつける、というのは何か具体的な方法やイメージはありますか?」

「それが……うーん、すみません。まだそんなに……」

「ふむ……」


 だからこそ相談に来ている、とも言えるが。

 しかし具体的にどうするかが無いと予定も立てられない。


「まぁ、焦らずゆっくり考えましょう」

「……はい!」



 少しの間、穏やかな時間が流れる。


 インゴットと治癒ネズミ以外に客はおらず、静かな空気が彼らを優しく包んでいた。




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