第12話 カウンターエレキショックニセデンキウナギモドキヘビ
毎週月曜日の朝に定期更新。
筆が乗ったら不定期に追加更新してます。
ツンデレツインテ:アイツからは、うな重がドロップするわよ!
ラン:美味しそ〜
アチャチャ:それも持って帰ってこーい!
「なんとー。うな重、美味そう……」
「そろそろお昼ご飯の時間ですからねぇ」
エビフライは食べたが、そろそろしっかりとした昼食を食べたい時間だ。
「ちょちょいのちょいで倒しちゃお〜」
「あっ、剣豪さん待って……」
インゴットの制止もむなしく、剣豪は虹色の刀を手にウナギヘビ(略称)に向かって突進した。
走る勢いのままウナギヘビに向けて刀を振り下ろす。
「ちぇすとーーーーーー!!! あばばばばばばば」
「ああ……」
傷一つないウナギヘビは青白く発光し、その刀から剣豪へと電気が迸る。
つまり、感電だ。
体表を覆うヌルヌルとした体液により斬撃や打撃は効果が薄く、また攻撃してきた相手に自動で電気による反撃を行う、という生態がある。
簡単に言うなら、金属の刀を使う剣豪とは相性が悪い敵、というわけだ。
あるいは、飛ぶ斬撃であれば楽に倒せたかもしれないが。
「あばばばばばばば……あ、ちょっと肩こりが解消されたかももももももも……」
「言ってる場合ですか! とりあえず刀を離して!」
☆2ダンジョンで遭遇するウナギヘビはさほど強くはない。
剣豪がくらっている電撃もマッサージくらいのものだ。
だが、しばらく電撃をくらえば緊急帰還で入口に戻される可能性が生じる。
剣豪はパッと手を離した。
虹色の刀が地面に落ちる。
「腕がーー痺れるーー」
剣豪はしばらく戦線復帰は難しそうだ。
ここは自分の出番だ、とばかりにインゴットはハンマーを手にした。
「剣豪さん、休んでてください! 《鍛冶師》!」
インゴットは近くに生えていた木にハンマーを打ちつける。
木は木製の槍へと変化した。
細い丸太の先端を尖らせただけの、粗末な作りだ。
まるで杭を打ちつけるかのように、槍をウナギヘビに突き刺す。
「ここだッ!」
「ニョローーー!!!」
変な断末魔と共に、一撃でウナギヘビは力尽きた。
インゴットの視界の上部に、ドロップアイテム獲得の通知が表示される。
アイテム獲得
・デンキうな重(上)×1
インベントリを確認すると、確かにうな重が入っていた。
ウナギ料理が好きなインゴットはテンションが上がる。
感想、レビューなど、とても励みになっております。
気軽にブックマークや評価をしていただけると嬉しいです。




