第11話 ニセデンキウナギモドキヘビ
毎週月曜日の朝に定期更新。
筆が乗ったら不定期に追加更新してます。
新たなコンビ結成の予感。
……とはいえ、それはそれとして。
今は剣豪の依頼でグルメダンジョンの攻略中なので、コンビ云々の話は攻略が終わってから改めてした方が良い。
「──さて、そろそろ次の狩りに行きましょうか」
「おっけー」
今のところエビフライしか食べていないし、戦闘らしい戦闘もしていない。
せっかくグルメダンジョンに来ているのだ、もう少し配信映えする戦闘を撮りたくはある。
そういえば。
雲エビのインパクトが強くて忘れていたが、スカイフィッシュからドロップした手羽先は剣豪が現実世界に持ち帰って食べるそうだ。
場面転換の為、今度は草地の方を探索しよう、となった。
リゾートめいたヤシの木やトロピカルな花が所々に生えている。
足元の雑草は背も低く、歩く上で不快感は無い。
カラッとした暑さと目に優しい陽射し。観光にでも来ているようだ。
「こんな天気いーなら水着で来ても良かったかなー」
「配信なので水着はちょっと……」
「にゃはは、じょーだんじょーだん」
インゴットが今まさに生配信をしている配信アプリ"DANTube"は、国が運営している公式の配信アプリである。
老若男女全ての人が視聴できる為、度を超えたセクシーさや、血みどろのグロテスクな映像を配信に乗せてしまうと国から怒られてしまうのだ。
それを判断するのはあくまでも人間なので情状酌量はあるが、気をつけるに越したことは無い。
このアプリはダンジョン内で起こる事項についての、一種のドライブレコーダーのような役割も担っている。
有事の際に映像での証明ができる為、ダンジョン攻略の際は配信ないし録画するのが努力義務とされている。
そんな雑談をしながら草地を進んでいると、インゴットは正面の木に違和感を覚えた。
「ん……。剣豪さん、見えます?」
「およ。なになに、どったの」
「目の前の木、モンスターがいます」
「マ?」
治癒ネズミ:どこ…?
モフモフ狂:もふもふはしてないね
無色210:なんだその判断基準
ラン:あ、いた
ツタに擬態し、木にまとわりついている細長いモンスター。
つまりは、ヘビ系だ。
「あのモンスターの名前は……」
治癒ネズミ:確か、ウナギヘビ?
ツンデレツインテ:デンキウナギモドキね!
アチャチャ:ニセウナギ!
「……ニセデンキウナギモドキヘビです!」
名前がややこしくて長すぎることで一時期ネットミームになった悲しきモンスターだ。
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