教会
休日の魔法学校にて
行方不明のクリアを探すシエル
学校中を探すが見つから無かった
途中で同級生のモナカと出会い
事情を話し共に行動する
クリアが居なくなった地点に戻ると
幻影魔法を得意とするオーロラ先生に出会う
先生の推理で認識阻害の魔法が
掛けられていると判明した
先生の『ブレイクスペル』を
獣人族のモナカに掛けることで
鼻が良いモナカはクリアの匂いを辿ることができた
もう少し遅ければこの匂いさえ無くなっていただろう
シエルとオーロラの二人は
モナカについて行く…が途中で二人の様子が変わる
モナカが匂いを追い進んだ先は
学校に森であった
ここは魔道具に使われる
魔獣や危険植物が生息している森である
森の前には
魔獣や危険植物が学校の侵入を防ぐ役割を持つ
教会が建っていた
モナカが教会の前に立つ
「ここです!
この中にクリアの匂いが続いてるにゃ!」
「……………」「…………」
無言の二人
シエルが最初に口を開く
「ここは…大丈夫だよ…」
オーロラも喋り始める
「そうですね…教会はウィル神父が居ますので…」
と二人は振り返り教会を背にする
様子がおかしい二人に呆気を取れていたモナカは
二人が戻り始めたのを見て我に返り引き止める
「ど、どうしたにゃ?何で帰るの?」
「他を探さないと…、早く探さないと…」
クリアを探したいと焦るシエル
その様子に何かおかしいと考え、思い付く
「オーロラ先生!さっきの魔法を皆に使ったら
もっと探せるにゃ!」
「それも、そうですね!ブレイクスペル!」
オーロラは自身とシエルに魔法を掛ける
「何で…教会を…探さないのにゃ?」
恐る恐るモナカは二人に聞いてみる
「………なぜだ…」
二人はハッとした表情に
「コレが認識阻害の魔法…」
シエルは冷や汗をかく
「良かったーー!怖いにゃ!2人とも」
「すいません、私ともあろう者が…」
三人は互いを確認し
教会の扉を開ける
ガチャ…
教会の大きな両扉が開く
沢山の長椅子と
赤い絨毯の先に
クリアが立ち止まっていた
「クリア!」
ようやく会えたクリアに教会の入り口から
シエルは声をかけるも反応はしない
様子を確認しようと教会を進む途中
「待ちなさい…」
クリアの横からある人物が現れる
神父ウィルであった
「魔獣にも使っている魔法が掛けてあったはずだが………
なるほど、オーロラ先生…魔法を解いたんですね」
「貴方が…誘拐犯だったんですか?」
あり得ないという顔でウィルを覗くオーロラ
それもそのはず
神父ウィルはこの学校で3番目に力を持った人で
人に優しく、正義感の強い者というのが
学校内の常識であった
「少し……面倒ですね………」
そのウィルの返答にシエル達は確信する
「クリアを離すにゃ!」……バタン
モナカとオーロラも進み教会へ入ると
教会の扉は硬く閉ざす
「口止めですか…」
オーロラは杖を構える
しかし、ウィルは平然としている
首元に手を当てる
そこには見慣れないネックレスがあった
そのネックレスには宝石が7個ついており
神父には相応しくないほどの贅沢で派手な
金のネックレスである
「来なさい…エドワード・ウォレン」
宝石の一つが光り出すと
ウィルの前にはエド先輩が現れる
「相手をしていなさい…
私はこの子を連れて行かなければなりません…」
ウィルはクリアの手を取り離れ始める
追いかけようとするシエル
シエルの前に立ち杖を構えるエド
「エド先輩…どうして…
どうしてアイツの事を護るですか!?」
「君には理解できないさ…バースト!」
シエルを吹き飛ばすほどの衝撃が放たれる




