冬を越えて
時は少しだけ進み
シエルは1年生最初の冬を終える
雪解けを待つ寮の部屋で勉強に勤しむ
「もう…1年か…」
この1年を振り返る
入学式、
友人との交流、
新入生魔法戦闘大会、
夏休みのダンジョンアタック…
あのダンジョンの最奥で出会った
火の神鳥にはまだ会えていない…
秋から始まった週末決闘
秋の終わりカレット先生の結婚
年末の実技、筆記テスト
長いようで短い1年だ…
3年生のエド・ウォレン先輩達は今年で卒業…
来年度から入ってくる新入生
学校は常に騒がしく新鮮で…………
「おい!シエル!何シミジミしてんだ!
学校行くぞ!」
「ごめんごめんって…カイン待ってたんだけど!!」
シエルとカインは男子寮を飛び出し
時間ギリギリで学校へ向う
「君たち!時間は余裕を持つように!」ニコニコ
寮の管理者ザック・バランが笑顔で怒る
「はっ!見たかシエル?今日もニコニコだな」
「そうだね…去年の秋からだから…すごい長いね!」
「な!」
そう、去年の秋…
ザックとカレットが結婚したあの時から
ザックの笑顔が絶えないのだ
「アンタらまたギリギリ!来年度から2年だよ!
しっかりするにゃ!」
ギフテッド教室にすでにいた
モナカが呆れた口調で遅れた二人を叱る
「冬も春も眠たくてさ!」
「あ、わかるにゃー」
午前中エルドルド先生の座学を終え
午後から実技の授業を受ける
「今日は近距離、遠距離合同で授業を行う!」
カレット先生とオリエン先生が
闘技場にて実技授業を始める
「今日は4体4のチーム戦だ…ーーー
この1年で成長したギフテッドクラスは
一つの上のクラスエリートクラスにも引けを取らない
魔法もより強く激しくなっていた…
「危ない!」
生徒1人の流れ魔法が
他の生徒へ…
「バウンス」
たまたま通りかかった神父ウィルが
魔法を弾き事なきを得る
「すいません!ウィルさん!私が目を離してしまい…」
カレットが謝りにウィルへ向かう
「良いんですよ!良かった!今日も何事もなく…」
神父ウィルが嬉しそうに手を振り去って行く
「なあ…シエル」
不思議そうな顔でカインがシエルに質問する
「ウィル神父ってさ、毎回生徒守ってないか?」
「確かに…何かしら危険予知の魔法でも使ってるんじゃない?」
「なるほどな…」




