成長する氷姫
夏休み4日目…残り36日
B3ダンジョン(地下3階が最下層ダンジョン)
夜が明け三人は準備を整え出発する
クリアは昨日の続きの魔法操作を行う為
練習場所の滝へ向かう
シエルとカレット先生は獣の気配がする森へ…
拠点近くの小さい滝、
幅は2メートル程、高さは15メートル
この滝を凍らせるのがクリアの修行である
滝壺の真ん中にカレット先生が用意した大きな岩があり
そこを足場とし滝の前に立つクリア
深呼吸をして杖に魔力を込める
クリアの得意な氷魔法…
その冷気がクリアを中心として広がる
杖を真っ直ぐ振り下ろすと
冷気もクリアに前に真っすぐ流れ始めた
「アイススパイク」
クリアの足元から水が凍り始める
足元近くの水は瞬間的に凍り始めるが
遠くになるにつれ遅くなる
滝の高さ5メートル程凍らせるが
上から流れる水に耐え切れず氷は砕かれ滝壺へ沈む
この状況が続いていた
「また…3分の1程度で壊れてしまいましたわ…」
進展しない状況に気分が下がり
岩に座り考える…
その時、前方の水面から魚が飛び跳ねる
「冷たい水に驚いてしまいましたの…
ね…………………………!!!」
何かを思い付くクリア
急ぎ立ち上がり魔力を込める
「(そうですわ!!
水の表面を凍らしても流されてしまうのなら…
魚の様に水中を凍らせれば!)
アイススパイク!」
杖を真っ直ぐ伸ばすのではなく地面まで振り下ろす
すると足元の水中に氷の柱が真っ直ぐ進み
滝をグングン登る、滝の表面は水が流れるが
岩と面している水は凍りついて行く…
「(そうだ…カレット先生がリッスンバニーを仕留めた時も急に下から岩の槍が現れた!…………?)」
クリアは答えを出したと思ったが…違和感を感じる
その違和感は目の前の氷魔法にも現れる…
目の前滝は凍りついてはいなかった
いつの間にか岩側の氷も溶けて流されていたのだ
「凍らせられていない…
(最後まで伸ばしても勢いが足りないですわ!
…なぜカレット先生はウサギを仕留めるほどの威力を?)」
岩の上でしゃがみ込み考え始める
「(単にカレット先生がスゴイ人だったから?…違いますわ…そういうのではなく…あの時感じたのは…そんなに本気を出していなかった…本気を出せばウサギに気付かれていた……つまりバレないように最小限の魔力で…でも…遠くなればなるほど威力は落ち……!!ウサギの下で魔法が放たれていた?どうやって?…時限式?そんな事できますの?)」
次から次へと考えが浮かぶ
「スノーボール!」
クリアの前に雪玉が現れる
「…できる!(今、雪玉を作った時…杖から出てくるのではなく…指定した場所に魔力が流れ現れた!もしこれが伸ばせたら……)」
クリアは再び立ち上がり滝を見つめる




