不安
夜になり
寝床に戻るクリア
1人で今日の反省をする
「(今日で夏休み三日目…ホントなら
このB3ダンジョンは踏破している日ですのよね…
まぁ相手のレベルが高過ぎるというイレギュラーが
起こっているとして……
この先…私は…ついて行けるのかしら…)」
この状況に焦り始めるクリア
「(シエルさんの成長速度と比べて私はまだまだですわ…
1日かけても最初に指示された課題が終わってない…)」
シエルとの差に落ち込む
「(悔しい……強くなりたい…)」
悔しさで目に涙を浮かべる
「(いけません!こんな事で泣いては!
トリエリス家の長女として
しっかりしなくては……ですが…)」
気持ちがまた下がり始める…
すると後ろから
「おーい!クリア!」
カレットが考え事をしているクリアを呼ぶ
「!!カレット先生!どうしたんですの?」
咄嗟に目の涙をぬぐう
「水浴び行かないか?」
急な誘いに驚いていると
カレットはクリアの軽々と持ち上げ
肩に担ぎ泉に向かった
「シエルは1人で大丈夫ですの?」
「アイツはまだ寝れないとさ!魔力制御の練習を復習したいらしい!何かあれば笛を吹くだろう!」
クリアが魔法の練習をしている滝の近くに
広い泉があり、そこで2人は水浴びをする…
「すごい鍛えられた体…」
「おい!流石に恥ずかしいぞ!クリア!」
バシャバシャと子供の様にクリアに水をかける
「クリアは…少し焼けたな…
入学当時は白すぎる肌だったが…努力の成果だな!
確か…北方の出身だったか?」
「はい、北国出身ですわ…これが努力の成果何ですの?」
「そうだ!1日中外で魔法の練習していたからだ!
この地下二階を照らしていた光にも外と同じ様に
紫外線がある!……クリア……」
「先生?」
「クリアはちゃんと成長しているよ…」
カレットはクリアに微笑む
「先生……私…不安なんです……三人の中で足を引っ張って、ダンジョン攻略すらまともに進んで無いと思っていますの…」
「違うぞ!クリア!いいか?前も言った様にこのダンジョンが変だ…あと引っ張ってなど無いぞ?むしろ想定よりお前たちが速すぎるぐらいだ!本当なら何ヶ月も練習して会得する能力だが……2人が昔から努力し続けている成果なんだ!だから…」
カレット先生が真っ直ぐな眼差しでクリアを見つめる
「自分の強さを誇れ!周りなんぞ気にするな!」
その言葉にクリアの心は…ほんの少し軽くなる
水浴びが終わり拠点へ戻る
そうして三日目の夜は更けていく…




