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迎撃


ギャキーーーーン


シエルの目の前で金属特有の高い音が響く

その音でようやく我に返り慌てながら後ろへ引く


音の正体は前にいる巨大な熊が爪を振り下ろした際に

後ろのカレット先生が飛び出し蹴りで迎撃した音であった


「おいおいおい…まだ地下二階だぞ?」

カレットはそう言いながら

楽しそうに戦闘準備に入るが…少し考え…そして

「ウセロ」

一言、言い放ち熊を睨みつける


後から見ていたシエルはカレットの圧に心臓が速くなる

熊は慌てる事なくゆっくりと森へ消えて行った


「お前たち大丈夫か?」

カレット先生は振り返り2人の無事を確認する

シエルは苦しくなり膝をついていて

さらに後ろのクリアは腰を抜かして立てなくなっていた

「申し訳ございません…」

クリアはその状況に情けなく思い二人に謝る

「いや…謝らなくていいぞ!すまんな!

急にプレッシャーを与えてしまって」

「でも先生…どうして戦わなかったんですか?

あんなに楽しそうだったのに?」

「あぁ…それはだなぁ…アノ熊を『二人』に倒して貰いたくてだな…」

「アレを…ですの…ね」

カレットは先程迎撃した場所で

熊の爪のカケラを拾い上げ水晶にくっつける

「34!やっぱりレベル30以上か…」

「34!?あの私…レベル14で

シエルさんは19ですわ…」

「あぁ!だからこの地下二階で強くなってもらう!

このダンジョンはとても変だ!レベルが高すぎる!

普通二階ならレベル6、7が妥当だろう

だが1番底辺のモンスターでさえレベル10を超えている…

これ以上先は進めば最下層の地下3階じゃ何が起るか判らん!」

「確かにそうですね…

熊を探すんですか?この広い森で?」

「いや熊は又私達を襲いに来るだろうな!

アノ熊はシエルを獲物と認識してしまった

熊は自分の獲物をしつこく追う習性がある!」

「なるほど…」

「また来た時に倒せる様にするぞ!」

シエルとクリアは顔を見合わせ汗を流す


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