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罪悪感

8年前…

前勇者の父ヨシヒトの仲間であった

国家魔術師ノーステスに

魔法の指導をしてもらう勇者シエルは

国境の近くにある魔族の村に来ていた


ノース「では、あの家に向かって

火球ショットを打ちましょう」


シエル「無理だ!彼らは魔族だが、一般人だ!」


ノース「甘い!甘すぎる!戦争がまた始まれば彼らも率先して人を殺す!それが解らないか!」


シエルは抵抗を続けるが…


ノース「もういい!魔法を体に染み込ませてしまえば、

誰も文句は言うまい!光操コントロール


ノーステスに操られるシエルに意識は無い

色々な魔法を村に放つ

村は火の手が上がり混乱し

外に出たオークやコブリン、

ケルベロスを惨殺する


ノース「面白い!全ての属性が使えるか!ククク…アハハ」




ノエル達の魔法攻撃が終わり

魔族の村は悲しみが包む

体の弱いゴブリン達は皆やられ

ケルベロスは子を残す…


オーク1「人間族…私達が何をしたんだ…」

オーク2「許せねぇ!魔王様はまだ和平を結ぼうとしてるのか…」

オーク3「我慢ならねぇ!皆!俺は人間を襲うぞ!」

オーク達「俺も!」


オーク達は襲撃の準備を進める


オーク2「お前が一番強い!大将を頼む…オラんちのケルベロスの敵を討ってくれ…」


オーク大将「わかった…俺も子供を殺された…友人のコブリン達も…」


魔族の村が襲撃されたその日に

オーク大将の怒号を始め

10体のオークが進軍する…



国境近くを走る馬車

意識を取り戻す勇者シエル

ノーステスに話を聞き

罪悪感に押しつぶされる…


人間族の領地に入って

野営をとっていると

馬に乗った人がこちらに助けを求める

近くの村がオークに襲われているという

自分が原因なのではと頭によぎる


ノース「魔法の練習をしなさい!」

その言葉を後にして

ノエルは馬で走る…





オーク大将が殺されたあと

2人のオークが何とか逃げ切る…

魔族の村には魔王ノアと

息子のアルバートが

話を聞き飛んで来ていた


ノア「民よ、すまない…」

魔王でありながら深々と頭を下げる


オーク2「やめてくだせぇ!魔王様!

約束を破っちまったのはオラたちだ!」


魔王ノア(先々代魔王)は人間族との戦争を

終わらせたいと思っており

魔族の民にできるだけ人間に

手を出さないよう命を出していた


「キャン!キャン!」

子ケルベロスがアルバートに近づく

アル「よしよし!あはは!くすぐったい!」


ノアはオークから状況を聞いた後

アルバートに話をする

ノア「アル…今回の騒ぎは全て人間のせいだと言う…そのケルベロスの親も殺された…」

アルバートはうつむく

ノア「だがなアル…人間を恨んではいけないよ…」

アル「どうして…」

ノア「お前も解っているはずだ、恨みからは争いしか生まれない…争いは醜く悲しい、そしてまた恨み合う、そんな世をお前達に背負わせたくないんだ…」


しばらく間が空き…

「この子を育てたい…」

アルバートが子ケルベロスを抱き上げる


オーク2はニッコリ微笑む


ノア「なら、母さんに話しないとな」

アルの頭を優しく撫でる


アル「クラウディア母様は獣が苦手ですよ…」

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