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新入生戦闘魔法大会㉑決勝前編

シエルとアルバートが呼吸を合わせる


「「よろしくお願いします!」」


2人は杖を構え呪文を唱える

「ファイアボール!」

「シャドーテール!」

シエルの放った火球を

アルバートの影のムチが撃ち落とし、シエルを襲う

「ボルトショット!」

電撃が影を打ち消す


「現れろケルベロス!サラマンダー!」

アルバートが魔力を消費し

召喚獣を2体、目の前に召喚する


シエルの前に立ちはだかる

大きい三つ首の犬と

火を纏った大きいトカゲ


まずケルベロスがシエルに前足で一撃を加える

「アイスシールド」

シエルは氷の盾でケルベロスの前足を固め攻撃を防ぐ

凍った足を解かそうとサラマンダーが動くが

「サンドトルネード」

砂交じりの竜巻でサラマンダーを足止めする


2体の召喚獣をかいくぐり

アルバートと再び対峙する

「「ファイアボール!」」

2人は同時に火球を放った

アルバートの火球は召喚獣の後で準備していたので

シエルの火球より大きくスピードがあった…が

シエルの火球は魔力の密度を高め

遅くて小さいながらもアルバートの火球を弾く

しかし火球は遅かった為に

アルバートは余裕を持って避ける

「バースト!!」

避けられたシエルの火球は途中で弾け

驚くアルバートに一撃を入れる


サラマンダーが火を吹き

ケルベロスの足の氷を溶かし

そのままケルベロスは後ろのシエルに爪で攻撃する

「バリア…グッ…」

透明な盾を出すが吹き飛ばされるシエル

吹き飛ばしたシエルを追いかけるケルベロス

「エアサポ!」

空中で体勢を整え壁への衝突を回避する


「マトイ!」

アルバートとサラマンダーが光に包みこまれる

2つの光の玉は重なる

光の玉から男が飛び出す

その見た目はデカく

皮膚は赤く白い髪に角

服は無く、腰巻をしている


ケルベロスはシエルに噛みつこうとするが

「カウンターロック」

シエルの後から岩の槍が飛び出しケルベロスへ

ケルベロスは間一髪槍を避け、後方に距離を取る


「マッドイーター…」

シエルは地面に手をかざし

地面を沼地に変えケルベロスを飲み込む

「ブレイズショット!」

遠くから脚力のみで飛んできた

アルバートの融合体がケルベロスを足場にし

シエルに火を纏った蹴りを放つ

「ウォータクッション」

シエルは咄嗟に水魔法で攻撃を受ける


「また、姿が変わったね…アルバート!」

「ワシはアルマンダじゃ!」

水の玉を蹴り弾き先程シエルが作った

岩の槍の先に飛び乗る

「よろしくのーシエル!」

アルマンダはニカッ笑う

口の中の歯はギザギザで真っ白だった


「ブラックブレス」

いきなり黒炎を放つアルマンダ

「マッドガード」

驚くも沼地の泥水を使い防ぐシエル

「ジャンプ」

泥水が蒸発するとシエルの姿は無かった

シエルはアルマンダの後方に瞬間移動し

杖を刀にして技を放つ

「一閃!」

「オーガクラッシャー!」

その攻撃に反応しアルマンダは

右手で刀を握る

「硬い!切れてない!」

シエルは驚く、初めて「一閃」を防がれたからだった

「飛んでけ!」

アルマンダは刀ごとシエルをぶん投げる

シエルは呆気に取られ岩に激突してしまい

土人形が一つ壊れる


アルマンダはケルベロスを沼地から救出し

追撃へ向かう…



岩にぶつかる衝撃の中

軽く走馬灯を見てしまう…


昔の思い出

鬼の様なアルマンダを見て

思い出したのかもしれない


初めて村を救った日

魔法を国家魔術師ノーステスに叩き込まれた日々


だが…教えて貰った魔法は…


一度も


使ってはいない…



シエルは刀を杖に変え

迫りくるアルマンダとケルベロスに構える


火球ショット…」


シエルは魔法を唱える

杖の先は光初め…

火球を生み出す


火球はシエルの魔力を吸い

けたたましい音と共に

数秒でシエルの大きさを超える

火球の熱さに耐えられず

シエルは杖を振り火球を放つ


火球は加速しながら

さらに膨張し続ける


ケルベロスはアルマンダが危険だと察知し

火球に飛び込む


火球はケルベロスに当たり

まばゆい光が試合会場に広がる

その瞬間ケルベロスは

アルマンダの後ろにある遠い壁にぶつかり消滅する


「なんじゃ!今のは!」


ふらつくシエル…

ーーーーーーーーーー


「この魔法はただの魔法ではございません」

「他とは何が違うのですか?ノーステス先生…」

「まず、この魔法は私と貴方の父、

ヨシヒトと創り上げた魔法なのです……

戦争ではこの魔法たち無しでは負けていたでしょう…」

「…」

「ヨシヒトが使っていた異世界文字と

この世界の魔法を掛け合わせて創ったのです」

「掛け合わせただけですか?」

「異世界文字の中には膨大な情報量が詰め込まれているのです、」

ノーステスは黒板に「生」と書く

「この文字は何ですか?」

「セイ、命の事ですが…

他にも読み方が100以上あるそうです…」

「そんなに…」

「さらに嬉しい誤算がありました、この文字たちは

魔法を知らなかった、ヨシヒトの世界には魔法が無いのです」

「魔法が無い…」

「文字たちは魔力を吸収し、これまでと違う魔法を見せてくれました………」

「明日は魔法を練習しに行きましょう…シエル…」

ーーーーーーーー

「ブレイズショット!」

ふらつくシエルに

トドメを刺そうとするアルマンダの姿


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