新入生戦闘魔法大会⑧
クリアとライエンが戦っている最中
シエルとカインとモナカは
無事3回戦を突破し
中休憩に入る
「なにしてんだ?シエル…魔術書広げて…」
「あぁ?あーさっきの試合で良い魔法が思いついたんだ!2つの属性を混ぜて戦うのは自分にはまだ早いって思ってたんだけど…」
「シエルは全属性使えるから可能性は無限大だね!あ!見て見て!今試合してるギフテッドクラスの2人!」
モナカが映像を指し
「クリアとライエンかー」
「そっか二人とも複合魔法の使い手だね」
「そうそう!クリアは水と風で氷の魔法、ライエンは光と風で電気魔法!2人の使い方を見れば何かヒントになるんじゃないかニャ!」
「なるほど…ありがとうモナカ!」
「もう残ってる人数は32人かー
よっしゃー頑張ろーぜ!」
ーーー
Bブロック
4回戦第1試合
モナカの試合が始まる
相手はエリートクラス、オレオーゼ
水と闇の魔法を使う魔族の男子学生
「「よろしくお願いします」」
「キャー!オレオーゼ様ぁ〜!」
試合のギャラリーの女子生徒がオレオーゼに手を振る
「ずいぶんモテモテですね!」
「君も僕に夢中になるさ…子猫ちゃん…」
「あ!獣人族バカにしたニャ!
許さん!クイックテンポ!」
「ウォーターハザード!」
オレオーゼが地面に手を当て魔法を唱える
手を当てた場所から水が広がる
「舞台は整った!」
パシャパシャと音を立てモナカが走り
オレオーゼに一撃入れようと近づく
「セイ!」
モナカが正拳突きするも
オレオーゼを貫通する
「幻影さ…」
オレオーゼがモナカ後ろから耳にささやく
「ギーーーーー!」
モナカは鳥肌を立て裏拳をするも
オレオーゼには当たらなかった
「キャー!オレオーゼ様の幻影魔法よ!」
試合会場に無数のオレオーゼが現れる
「「「怖い、怖い…とんだヤンチャ娘だ…」」」
「全部ぶん殴るのみ!アクセルプレスト!」
さらに加速するモナカは片っ端から殴る
「はぁ…はぁ…どこニャ!」
「シャドースラッシュ…」
黒い刃がモナカをかすめる
「(落ち着け私!アイツは「舞台が整った」って言ってた!って事は…)ガトリングラッシュ!」
「フフフ当たらないよ…」
「アンタには使わないよ!」
モナカは地面を叩き砕く!
ガガガガガガガガガガガガ
溜まっていた水が割れた地面に染み込むと
無数にいたオレオーゼが消える
「クソっ」
「本性だしたニャ!アッパーロック!」
四角い石の柱がオレオーゼの腹を打ち
土人形が現れる
「幻影だよりの貧弱男子はお断りニャ!!」
「勝者!モナカ・ニャストラル!」
「ブーーーーー!」会場の女子生徒がブーイングする
ーーーーーー
Dブロック
4回戦第1試合
カインの試合が始まる
相手はエリートクラス、ジュール
火と水魔法を得意とするエルフ族の男子学生
「「よろしくお願いします」」
開始直後ジュールが弓を構え放つ
「ファイアアロー!」
「おっと!」
カインは距離を取り岩の影に隠れる
岩の影から様子を見ると
ジュールの姿は無かった
「いねーな…どうすっかな…」
考えていると蒸し暑さを感じる
「暑いな…よし!出てカウンターすっか…」
カインは飛び出し走り出す
遠くから火の矢が放たれカインを襲う
カインは指輪からナイフを取り出し
火の矢をかわし矢が放たれた場所へ走り出す
近づけば近づくほど蒸し暑くなる
「はぁ~暑い!ってアイツいねーし!」
苛立ち始めるカイン、ふと上を見上げると
大きな水の玉が上空に漂う
水の玉は蒸気をだしていた、おそらく熱湯だろう
その玉が突如割れ熱湯がカインに落ちる
咄嗟に着けていた指輪を投げ
投げた指輪からカインが現れる
簡易的な転移魔法を行った
「熱!」
落ちてきた熱湯が少しハネてカインにかかる
「ウォーターウィップ!」
どこから音もなく水のムチが足に絡まり
カインは尻もちをつく
「何も無い所からムチが…ん?何だあそこ…空間がズレてる?」
カインは直ぐに弓を取り出し空間を撃ち抜く
「カッ!」
ジュールの手に当たりムチを離すが
直ぐ蒸気を使い蜃気楼で隠れる
しかし、カインが放った弓矢には糸が繋がっていた
「パラライズ!!」
糸を通しジュールに麻痺を付与する
「ガガガ!」ジュールは痺れ倒れる
「勝者!カイン・ガーナー!」




