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吸血の勇者ユーリル  作者: らんた
第七章 クレシェンテ大陸
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第一話

持ち帰った本は厳重に箱に入れられて王に献上された。


 そんな時にユーリルは驚愕の報告を聞いた。


 この中継地点をこう呼ぶのである。


 「ユーリル港湾都市」と。


 当の勇者は「照れるなー」と言いながらも自分の名前が入った地名にすることを受け入れた。


 ここはあくまで海魔族の領土であるが由来の名は吸血族の名から採ったことになる。


 遅れる事一週間。これだけの被害を被ってもわずか一週間である。ようやくクレシェンテに到着した。三日月の湾があることからそう名付けられたのである。


 それだけではなく吸血鬼が浮かべる三日月の笑みにも由来するのだが。


 クレシェンテでもさっそく中継地点を作る。鎧はもう一回新調したがむやみに作れない。まして炎魔族のゴーレムの「核」を守るためにも必要である。魔素を防御する鎧は極めて高価で貴重なのだ。


 ここでも城壁を三重に作り、スクリーニングコーナーを作る。


 飲料水タンクや太陽光パネルを設置し、循環水トイレも設置する。合併浄化槽もである。


 周りは大洋に囲まれた大陸、クレシェンテ大陸。ここには別の文明を持った人間がいたとされる。それを瞬時に殲滅されたという。他の魔族も人間もここで何があったのかすらよく分かっていない。人間時代のユーリルがここに行けと言われないのは当たり前なのだ。あくまで人間時代の勇者ユーリルは「吸血鬼討伐」が使命なのだから。


 (これが、クレシェンテ大陸)


 「サラ、行くぞ」


 「はい!」


 新米冒険者もだんだん板についてきた。


 本当は戦闘経験がなければ冒険者としては失格なのだが。それ以外のスキルではもう一人前と言っていいだろう。


 外枠の城壁が閉まる。


 いよいよ未知の大陸の冒険が始まる。

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