表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
吸血の勇者ユーリル  作者: らんた
第六章 闇に蠢く者
71/112

第三話

 王城に帰って海魔族の王が変死したことをユーリルは伝えた。


 きっと背後に別の勢力が居るって事も。するとゼーマ王は……。


 「勇者よ、妖精族の村に行ってほしい。そこで吸血族の亜種も聞けることだろう」


 「どういうことですか!」


 「吸血せずに……人間と恋仲に落ちたものが居る。当然、吸血族からも人間界からも追放だ。そういった種族、半吸血族がいる。竜族や獣人族ではありえないことだ。半妖は正式な魔族として認められる。もっとも親は処罰されるが。そして妖精族の上位種族である妖魔族」


 ゼーマ王はいったん時間を置いてから言った。


 「彼らが先代の《《大魔王》》となった種族だ。ただし……《《前の世界》》でな」


 (前の世界!?)


 「王……妖精族、妖魔族、半吸血族にどんな関係が?」


 「行けば分かる」


 「おそらく考えられるのはもうこの種族しかいない。ユーリルよ、今回は人間時代に行った村に今度は吸血族として行ってほしい」


 「はっ」


 謁見室を後にするとユーリルは嫌な予感に襲われた。


 今度の戦いはもしや只者ではないのかも。


 その日の夜、夜遅くにカラがひそかに呼ばれた。


 「無いと思うが万が一勇者が妖魔側に落ちないように監視してほしい。彼は大魔王になれる素質がある。彼が大魔王になったら魔族の大半は……滅ぶ」


 「はい」


 「監視と援助、たのむぞ」


 「仰せのままに」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ