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第五話
悲惨な結果であった……。
ただ海魔族の国に行って遊んできたようなものであった。
ゼーマ王に報告し、そのままリーはドラグニア国に報告する。
「そうか……破産だな……」
――そしてついにやってきた。返済日が!!
獣人族に属する鳥人族がドラグニアを訪れる。
「は……? 返すお金がないと……? ならばこの国の領土の一部を差し押さえますがよろしいでしょうか?」
「すまぬ。無いものはない」
フールイは踏み倒すことになった。
「そうですか、では後日改めて実行させていただきます」
◆◆◆◆
一方……吸血族のブルート国国境。
国境に大量の獣人族がいる。猪人族の将軍が前に出た。
「ここをお通し願いたい! 我々は債務不履行のドラグニア国の一部を占領する」
「ならぬ。他国の軍隊を通すわけにはいかぬ」
吸血族の将軍は翼を出し威嚇した。
「そうか……邪魔するのか……」
鼻息が荒くなる猪人族の将軍。
「ならば、考えがある」
◆◆◆◆
その後……ドラグニアと海魔族との国境で大量の獣人族が現れた。
「海魔族の国を経由してドラグニアに行く。占領だ!」
「「おお~!」」




