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吸血の勇者ユーリル  作者: らんた
第三章 獣人族との戦い
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第四話

 雨が上がった。いくら雨季と言えども三日に一度程度は晴れるのだ。食堂はまたしても海の幸の宝庫だった。


 船長が挨拶する。


「しっかし海魔族の国に居たら太るなこれは」


竜族は驚きだ。


「このロブスターすげえ」


ユーリルはこれだよこれと言いながら食べる。


「あさりのパエリアがおいしいわ」


カラも虜になっていた。


「もう運動しないとダメだな、これは」


 ユーリルは鍛錬せねばと思った。船上で鍛錬する。


 こうして四日が過ぎた。


 サルジニア島が見えた。雨季にも関わらず晴れていた時に見たのが幸いだった。


 「ここが七つの海を支配する海魔族の都だよ」


 カラが指さした先にはたくさんの船、巨大な建築物……。原色だらけの家々。


 度胆を抜かれた。


 (これほどの国があったなんて……)



 国書を持っているとのことで王宮に通された。サハギンで王のスレジア五世だ。


 だが、返事は意外なものであった。


 「我が国はまったく外敵にさらされていない。ゆえにそのようなものを必要としない」


 国書もまるで無関心だ。


「ほかになにか質問は?」


「ございません」


ユーリルが意外そうに答える。


「それではご帰国ください」


(失敗だ…)


なんと一行は即で謁見が終わってしまった。

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