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吸血の勇者ユーリル  作者: らんた
第九章 最後の戦い
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第一話

 実は地図を手に入れていた。そう、ラジエルの蔵書の中にマーズランドのことが詳細に書かれていたのだ。魔素計が鳴る。やっぱりここも汚染されてるのだ。転移された場所を把握する。


 近くに町ごと廃墟となってる場所を見つけた。どうもここはマーズランドの中央部のようだ。


 マーズランド……火星とは言えものすごく小さい。ただし、星にしてはという但し書きが加わるが。


 砂漠、砂漠、廃墟、廃墟……。見渡す限りの廃墟だ。


 「これが、俺たちの故郷」


 (吸血鬼にとっての、故郷)


 「見て、この地図を見ると王宮が二つある。近い方から攻めるぞ」


◆◆◆◆


 「じゃーな、クゥーラ。せいぜいここで頑張れよ」


 「そんな!タミエル様」


 「あいつら、ここに来るらしい。その隙を突いてマザーランドに攻める」


 ――まあ


 「せいぜい、食い止めるんだな。なんだったらここに居る人間を喰って増強していいんだぞ」


 そういうとテラスから空へ飛ぶ。


 テラスに残されたのは魔法望遠鏡だ。


 「こうなったら意地でも生き残ってやる!!」


 もはやトゥーラに妖精族の面影はない。皮膚は暗黒の色。角を抱く。


 牢に閉じ込められた人間に業火の魔法を浴びせ、死んだことを確認してから牢を開け、人間を食する。


 食事を終えると武器庫に行き武装する。まるでトゥーラは暗黒魔導士のような姿だ。


 そんな中、殺気を感じる。


 (来る!!)


 トゥーラは急いで王宮の謁見室に戻った。椅子に座ると爆発音が聞こえる。おそらく扉を無理やり開けたのであろう。

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