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おまけスキルはマスタースキルによって使い勝手が良くなりました  作者: すみ 小桜


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18/50

第18話 誘惑に負けたのでがんがんいきます

 ――素早さ+1に上書きしました

 ――素早さ+1に上書きしました

 ――オプションがレベル8になりました

 ――マスターがレベル8になりまた


 ”やっと上がった。顎が痛い……。今日はここまでにしよう”


 エストキラは、両手で頬を摩りながらマスタースキルを確認する。



 *マスター

  *レベル8:スキル発動消費MPを1にする。また経験値を2倍獲得。アブソープションを取得(レベルアップ時、MP全回復)。成功率+5%。ダブルを取得(両手それぞれ違う対象に限り一緒に発動させる事ができる)。ダブルその2を取得(対象の上に右手を乗せその上に左手を乗せると効果が5倍になる)。鑑定を取得(オプションが付いているモノがわかるようになり、触れて鑑定と唱えればオプションを判別できる)。効果を10倍にする。

   次のレベルまで:オプションがレベルアップ時に一緒にレベルアップする。


 「10倍!?」


 ”って事は重さを10%にしてもっと軽くできるって事? ダブルより軽くなるんだよね。うん? もしかして、ダブルも10倍になるのだろうか? とりあえず疲れたし、ハンマーに直接かけてみよう”


 ハンマーに近づき右手を乗せ、右手の上に左手を乗せた。


 「スキルカルクナレ」


 ――重さ-50を付与しました


 ハンマーが淡い光に包まれる。


 「やったぁ! -50になった! ってちゃんと50%とだよね? 鑑定」


 《重さ-50》この対象の重さを50%軽くする。


 ”50%って、半分って事だよね?”


 エストキラは、ハンマーを持ち上げた。


 「重くない!」


 ”これなら振れる。よし……ご飯を食べてからにしょう”


 ルンルンで倉庫から出た。倉庫が明るいとはいえ、外よりは暗いため眩しさに目を細める。


 ”ふー。疲れた。ただただ同じ言葉を言うのも疲れるもんだな”


 ちゃんとカギをかけ、門へ向かって歩き出す。塀伝いに歩くだけなので、迷いはしないが思ったより遠く感じる。

 門から街に入り食べ物屋立ち並ぶ通りに来れば、疲れなど吹っ飛んでいた。


 「どれもおいしそう。あ、飲み物も売ってたんだ」


 ガントに貰ったお金は、銀貨1枚。飲み物は、銅貨500枚だ。食べ物も買わなくてはいけないから買えば足がでるだろう。それでも買って飲んでみたかった。

 エストキラは、もちろん井戸水以外飲んだことなどない。


 「オレンジジュース下さい」


 オレンジという果物がある事は知っていた。たぶんそのジュースだろうとそれを頼んだ。


 「どれに入れるんだい?」

 「どれとは?」

 「ジュースを入れる入れ物だよ。ないならそれも買わないといけないが、合わせると銅貨1500枚になるよ」

 「え!?」


 ”入れ物の方が高いの?”


 だが飲みたかったエストキラは、銀貨1枚と銅貨500枚を支払った。

 木のコップにオレンジ色の液体が入った甘い匂いがするオレンジジュースを受けとる。エストキラは、それだけでごくりと唾を飲み込んだ。


 オレンジジュースを一口ごくりと飲むと、幸せな気分になる。柑橘の香りが鼻から抜けていく。


 「これがオレンジかぁ。おいしい!」


 ごくごくとあっという間に飲み干した。


 「ふう。……もうお金ないや。昨日の給金を貰ってなかったら足りなかった。いや、浮かれて使っちゃった」


 つい欲望に負けて買ってしまったのだ。


 ”仕方がない。がんがん叩いてお金を稼ごう”


 空になったコップを手に倉庫へ戻る事にした。





 ぽい。がん! ぽい。がん! ぽい。がん!


 「おぉ、頑張ってるな」

 「あ、お帰りなさい……」


 振り返ったエストキラが見たモノは、台車に大量に詰まれた魔道具とガントだ。


 「それ、もらってきたの?」

 「もらったんではなく、引き取って来たんだ。お金と引き換えにな」

 「え? お金を払ってモノをもらってきたの?」

 「あのな。いらないから引き取ってるんだ。その代金だ」


 ”お金ももらってモノももらえるなんて凄い。でも分解した鉱石はどうしてるんだろう? てっきりただでもらってきて、鉱石をお金に変えているんだと思っていた”


 「鉱石はどうしてるんですか?」

 「錬金術協会に売ってるよ」

 「え! それもお金になるんですか?」


 ”凄いもうかる仕事なんだなぁ”


 「うーん。儲かる仕事なのに、ガントさん一人でやってるんですか? あ、同じ様なギルドがいっぱいあるとか?」

 「あるわけないだろう」

 「え?」

 「いわゆるガラクタだ。これは。貴族らはそんなのを扱うのを嫌がる。しかもスキルがないと分解ができない」


 ”確かにスキルがないとできないけど、ガラクタなんだ。この山……”


 倉庫に山積みにされている魔道具をエストキラは見つめた。


 「まあ、これを盗もうとするやつはいないだろうけど、万が一な事があったら俺の責任になるからカギをかけているだけだ」

 「そうなんだ」


 ”僕にしたら鉱石にして売れるだけでも凄い事なのになぁ”


 感覚の違いに驚くのだった。

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