立候補(仮)
「・・・わかりました、一応立候補します」
「そうか!なら・・・」
「あ、選挙活動の際、俺が多少のことしても怒んないでくださいね」
「ああ!好きにしてくれ!」
なんて馬鹿な教師だろう、俺はただ立候補をし、好きにすると言っているのに。
なんでカンペを渡そうとするのだろうか。
俺は基本振られた仕事は何でもする、出来なければ協力を仰ぐし、無理なことは断る。状況にもよるが。
それからか、なにを勘違いしたのかこの教師は俺が何でも聞いてくれるお人形だとでも思っているのかもしれない。
あながち間違いではないが、俺は経験則から言って下っ端で働きまくるとその後信用度代わりと高いことがわかっている、ソースは俺。
とはいっても俺は反逆精神の塊なもので御前の言うことを聞くとも限らない。
あぁ、会話の原因は来季の生徒会に入ってくれだそうだ。理由は圧倒的不人気。
生徒会長は割と立候補者が集中する。
それは目立ちたがりの勘違いリア充か、肩書として生徒会長のレッテルが欲しい奴。
書記はリア充の金魚の分(女)とかが立候補したりするらしい。
俺の役職は雑務、割と泣きそうだ。
が、俺が何しても怒らないでくださいと言ったのにも理由がある。
ちなみにあれで好きにしろと言わせたのはあくまで誘導、自爆ではないことは先に申告しておこう。