表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

爆縮と体温の機知(4)

梅雨の肌

べたついた肌は

六月のカタツムリ

空気中に

水分が多く含まれている

袖振り合う距離では無く

二の腕が張り付きそうになる距離

見えない世界には興味が無い

画面に映るDVDの映画


不意に声をかけられた

喉が渇いたという重心移動

張り付いた肌と肌

二の腕と二の腕

表面には

水分と油が混ざった物

剥がれる時の感触が

ジリジリと鳴る

人によっては気持ち悪くて

人によっては許せる以上の物

変な感覚は

心情のカリグラフィー


小さな折り畳み式のテーブル

500ミリのペットボトル二本

一時停止の画面と

先に飲んだ音

身体より前の床に

テーブルを置いて

そのテーブルの上に

ペットボトルを置く

古代人もびっくりの

この部屋の世界観


画面を見ることを

同じタイミングにしたがる

どちらかが待てるから

白線を引くことが出来るのだ

かけ声で始まる続きは

同じ中に居ることで

違うということを

掻き消しているのである

そればかりの世界になったら

未来には続かない


トイレに行こうとすると

聞いてくるから

止めなくて良いと言った

後で話してくれれば良い

一人になった時の役割もある

違う個体が二人で居て

違うことを認識しながら

感じたことを信用したい

続けようとする意思は

きっと

そういう形なのだ




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ