第三章 ツルの火は、もう消えない
人間として初めてツルと出会った、タニーとゴーティーの物語。
その後、地上の生きものを導き、ツルの中のツルとなったタニーは、キとラの真実を知ることに。
雪は、ここにも降り積もろうとしていた。冷たく湿った土に立つ、裸足の子供の足許に。それは、ひどく残酷な仕打ちだろうか。それが自然なのだから、もう雪が降って当然の季節なのだから、そうすべきなのだろう。
でも本当に、今、この時に?
氷河期が終わったなんてことを、この子供は知らない。地上に在るものには、知るよしもないことだ。氷河が溶けて自由になった水が、低い土地へ押し寄せて来るなんてこともだ。
ある日突然、轟音と共に水が海ごと移動して来て、人間が人間として築き上げて来たささやかな村も、この子供が生まれた家も、育ててくれた森の木々も、村人も、家族も、すべてを飲み込んでしまった。たまたま山の高台にいたこの子供以外、誰が無事でいられたろう。水がようやくその身を休めた後、静まり返った村を見下ろした子供に、一体何が理解できただろう。そこはもう、一面海になってしまった。遥か未来まで、それとも永遠に、そこに人間が住むことはないだろう。
子供にとって生まれて何度目かの雪を見た時、今の足の冷たさが思い出された。服は着ていたが、混乱に走り回って、サンダルはどこかに行ってしまった。皮ヒモが足首に残っている。子供はそれを握り締めて、叫んだ。叫び続けた。山を歩く時に気をつけなければならないことを、まだすべて教わっていなかった。ここまで山奥へ来たことも初めてだった。
誰もいない。どこを見ても、裸の木々に積もり始めた雪ばかり。その白さにようやく景色が見えるだけで、もう日が暮れようとしている。子供は、自分が凍えていることにようやく気づいた。きれいな貝殻で作った髪止めをほどいて、豊かな髪を首に巻いた。握り締めていた皮ヒモと貝殻を繋げて結んでみて、木に登ろうと思い立った。葉が茂っている木はないが、土よりは冷たくなかった。
大きい幹に寄り掛かって、暗くなって行く空を見上げた。鳥が飛んでいるのを、うらやましく思った。子供は、鳥にも帰る家があると知っていた。帰れない夜には、どこかで、ひとりでも休むしかないことも。どんなに長い夜でも、母のぬくもりなしに、ひとりぼっちで。
雪が降り続くのを、薄い月の光に感じていた。星が隠れてしまったのが悲しかった。このままでは耐えられないと気づかない子供は、幸せな夢を見ることしかできないだろうか。昨日まであったものを、この髪を結ってくれた母の手も、何一つ取り戻せないこともわからないのに。
目を閉じて、昨日のゴハンの記憶を探った。家の中の細部を、一つ一つ辿った。あたたかかった。母が姉たちとスープを煮ている。家族みんなの顔を一人一人思い出し、スープをもう一度味わった。まぶたの裏の火の明るさを、決して離さないように。
母のぬくもりが得られないなら、あたたかい火にあたりたい。火が燃えてる、あのいいにおい。吸い込むと、鼻がくすぐったくて、おなかの奥まであったまる。ぱちぱちって音がして、わくわくするんだ。
子供は、目を開けた。明るいのは、本物の火があるからだ。それは、子供が見たことのない火の形だった。冷たい雪と共に舞い降りたのは、鳥だった。ふわふわの白い羽に、長い首、黒くて小さい頭のてっぺんには、赤い火がゆらゆら点っている。誇らしげに首を揺らして、頭上の火をキラキラ輝かせる、大きな鳥。翼を広げて、細い足でステップを踏み、集めた枝に頭を下げると、火は、空気を圧して、見る見る大きく燃え上がった。
誘われた子供は、木を降りて、不思議な火に手をあてた。夢じゃない。体中に熱が染み込み、暗い山が明るく照らされる。その色に圧倒される。その赤は、命そのもの。生きるものすべてに流れる源であり、天の太陽が照らす、あたたかく、危険な力だ。失えば、凍え、飢え、亡き者となる。これを統べる者が、世界を知り、動かすことができるのだ。
あ、手を入れてはいけないよ。かわいい指が真っ赤になってイタイイタイ、危ないからね。パチパチ、バチバチ、あちちち、あちち、かわいい足で飛び跳ねてごらん。手を振って、回ってみよう。これが踊りだよ。一緒に踊ろう。おそろしい海を忘れてごらん。亡くした家族に別れを告げよう。君は生きている。踊ってみればわかるよね。あたたかい息を吸って、感じて。新しい仲間と生きるんだ。
犬を連れた男の子が、驚いて鳥を見ている。茶色い犬は、サンダルをくわえていた。君のだよね、しっぽを振って渡してくれた。さあ手を取り合って、踊った、踊った!あちちち、あちち、あはははは!笑顔がこぼれて、拾い切れないくらい楽しいね。おなかすいたね、もうすぐおいしいおサカナが焼けるからね。
ほら、これをあげるよ。鳥は、頭上の火の中から、石を取り出した。これがあればいつでもすぐに火を呼び出せるんだ。誇り高き、ツルを忘れないで。仲良くおいしいゴハンをいただきなさい。がんばるんだよ。
頭上の火はもう消えて、赤だけが残っている。男の子と女の子は、ツルの頭をなで合った。長い首もそっとなぞって、白い胸をふかっとして、お別れだ。ツルは優雅に、雪を連れて飛び立った。
雪が止んでも寒かったけど、ツルの火はもう消えない。おサカナは、本当においしかった。男の子が火を守ってくれて、茶色い犬が一緒くっついて寝てくれて、あったかかったよ。幸せだった。
二人は一緒に生き延びて、子供を育てて、順番に安らかな死に迎えられた。生まれ変わっても、必ずどこかで出会えた。誇らしいツルに生まれた今も、また一緒だ。どんな形でも、絆は続いている。
「帰ったわよ、ゴーティ姉さん!会いたかった!」
「んぐ、おっそいわよタニーったら、あむ…」
ゴーティ姉さんは、川を溯った勇気ある先輩魚として出会って以来、私の魂の伴侶であり、師であり、らぶそのものの存在である。翼竜として一緒に飛んだり滅ぼされたり、ちっこいネズミに進化して、恋に落ちたワ… らぶぅ…。
夫として、きょうだいとして、母として、父としても、いつも私を導いてくれた。かつて、大思想家として歴史に輝くブッダその人として生き、私は息子として、名誉ある直弟子として学ばせていただいた。
師は、その業績で至高のツルの中のツルとなり、アネハヅルとして、ヒマラヤを渡る驚きの大越冬を指揮して来た。かの世界一の山脈を飛び越える偉大なアネハヅルは、スリムな体で、以外にも小さくてかわいらしく、どこにそんな力が秘められているのか、ハレルヤ、いや、ナムアミダブツとひれ伏したくもなるものだ。
元ゴータマ・ブッダ、その他数多く、偉大な生身の人間としても修行を積んだゴーティ師は、イカとの激戦の勝者として雄々しく雪山を渡り、天上へと辿り着いた。生身の鳥としての限界を超えたその師が、今はいのちを導くツルの姿で、巨大なマグロのカブト煮をもりもりとほおばっている。すっかり骨だけになったマグロが無残だ。
「ああっ!姉さん、アタシのカブトは…?」
「だって、んま、待ち切れなくって、コイツだけ先に来るんだもん。やっぱ時間軸ずれてるかしら、カーニーに調整させるワ。んむ、アンタたちスシ食べたんだからいいでしょ?んぐ、はぁ、チョーウマかったワ!」
とにかく食べること、食べれる時に食べれる物がある時は、ためらわずに食べること、これが至高のツルへ飛び上がるための第一の信条だ。すべての生きものが、生きるものとしてキラキラ輝くための基本でもある。
…スキあらば食え
…自らが食えると知る物を食いまくれ
…食わずに死ぬな、食って死ね
…食われるなら食ってから食われちまえ
…食われる前にひとくちいただけ
…吐くぐらいなら死ね
…食えなくなったら食われるが運命
…大食らいでない者に生きる資格なし
…食欲に勝る力なし
…ハラペコはイカ(敵)
…食える物はイカでも食え
…イカに食われるくらいなら土に食わせろ
…まだイケる、そのひとくちが天へと導く
…ハラへった、は魔法の言葉
などなどの力強い格言は、すべての生きものの遺伝子中で叫ばれている。それができなきゃお前は何なんだってことなのだ。
頂点を極めるゴーティ師にしても、今でもこれを正しく行っている。師は、マグロのアブラでコテコテ・キラキラに輝いて美しい。実は至高のツルは、有機生命体とは異なる事情があり、ハラがへっても死にはしないが、食べたって別に構わないし、太ったりしないし、とにかく楽しいから食べまくるのだ。…食べられる側の修行にもなることだし。
「あーん姉さん、アタシひとくちも食べてないワ!」
「んん…」
師はこっそり、皿を差し出した。マグロの目ん玉なる至高の栄養素だ。
「片っぽ残しておいたわよ…おいで!」
「…姉さん…わあーんんんんん!」
「よしよし、ダーリン、いいコね、アタシの黒いムネで泣きなさい。うんうん、子孫を看取るのはツライわね。しかも落っこっちゃったのね、キとラの間の底までね…」
玲子は、イカの支配する底の底まで落ちて、我々ツルの手羽先では助けることのできない領域まで行ってしまった。お気の毒山から転げ落ち、崖下の激流に飲まれ、海まで流されなすがまま、海底まで沈んだのだ。自ら這い上がる勇気が湧くまで、独りで、冷たく暗い海の底を見つめなければならない。
今ごろはイカか何かに孵化して、ちっこいサカナにちゅるっと食われたりしていることだろう。まだプランクトンの域を出ていないかもしれない。そうして過ちに気づくまで何度でも食いまくられ、キとラの真実を学ぶのだ。頑張れば、先に落ちていた倫子と再会し、夫婦魚になれるかもしれないが、もし今後、竜宮城ダンサーズなんかになりやがったら、私がまたサカナに生まれてブッ殺しに行ってやるつもりだ。
「でもアンタはがんばったワ。あのジュッティを吹ッ飛ばすなんてビックリよ、アタシが見込んだ通り、やってくれたわね。」
師は、その美しい赤目から熱線を発した。
チーン!
グロいマグロの目ん玉があっためられて、ホカホカうまそうに食欲をそそっている。
「あぐぐ…おいしいよう、ありがとう姉さん…」
私たちは、長い首をからめて抱き合った。
「さあダーリン、食うモン食ったら仕事よ、ひざまずいて…」
私は師を見上げた。師の、おかっぱ頭のような白い羽が風にたなびいている。翼を広げ、くちばしを振りかざし、ごく薄い酸素を吸いまくった師は、大いに叫んだ。
「おお!タンチョウヅルの中のタンチョウヅル、タニーよ!同じくタンチョウヅルの中のタンチョウヅルとしてあったタンタン師の後継者としてタンチョウヅルに任命されたタニー!おお!汝タニー、人間どものエネルギー革命を正しく導き、キとラの底の支配者、イカのジュッティ師の機械進出を阻止し、地球の環境保全に尽力した功績により、ここに、いのちを導く者の第一の者として、天上界でっちあげ議会議員のハゴロモを授与いたす!!これを身に、飛び続けるのだ!我が愛するタニーよ!!」
師の細いムネが、必死の呼吸に上下する。仕方ない、師の執務室はエベレストの山頂、雲よりはるか上にあるのだ。ぴゅるぴゅると風の吹く中、師は机と椅子と、議員用「どこでも行けちゃうドア」があるだけの山頂で、執務に集中している。おっと、師の一声で、麓の根雪が雪崩を起こしたようだ。
ふんわりと、師は私の頭にハゴロモを乗せた。天上の、全宇宙の技術を結集させた至高のハゴロモだ。あらゆるツルの羽を集めて織られたキラキラは、見る者次第に輝き、七変化する。
「行くわよ、タニー!ついておいで!!ハイヤー!」
師は、山頂から滑空した。バッサと飛び下りて、後は風に任せて重力やら引力やらと踊りまくる感じだ。
「ひゃっは~!!」
私も続き、鳥である幸せを噛み締める。雪崩れて行く雪より早く山を下り、風に乗って急浮上する。そうして師と並んで飛んでいると、ハゴロモの力が身に染みて来た。今回議員になって初めて知ったが、これは、脳をフル活動させ、すべての遺伝子の記憶を呼び覚まし、それに耐える力を与えるのだ。
師と出会う前、更に地球に来る前、宇宙に漂う前の記憶までが戻り、私の赤い頭を圧倒していた。宇宙の真理、すべての生きものの放つキラキラの、キとラの真実。なぜ私は漂ってこの星へぶつかったか。そして、イカがイカである意味もわかった。議員として何をすべきか、その役目を終えた後、何をすべきなのかも。
光がまたたき、明るかったりする瞬間を積み重ねる、それがキラキラなのだ。明るかったら楽しんで、暗かったら明るくなるまで待って、どっちでも、生きるものは皆、できることをするのだ。そうしていれば、時が来たら、すべてが理解できる。私にとっては、今がその時だ。目が覚めるとは、このことだ。ぷんぷん怒ったり、ぴーぴー泣いたり、きゅんきゅん心配したりするのは、すべて無知であるが故だった。もうそんな必要はない。私たち、ハゴロモを身にした者に残るのは、らぶだけだ。こうして宇宙は回っている。共に踊るのだ。楽しんで、生きればいいのだ。
「姉さん!アタシ、ブッ飛んじゃった!」
「うっふふふ、やっとこの回線で話ができる相手ができてアタシもチョーうれしいワ!」
師の声が、私の脳に直接語りかける。さっき私が思わず叫んだ一言も、師の脳に直接届けられたのだ。これも、議員のハゴロモの力である。
研修ヅルのハゴロモでは、師からの電話は、私が触れているモノが受信機となるだけだった。あの時はたまたま食べようと手にしていたスシに話しかけたものだが、今や互いの脳に直接ヒミツのラブコールができるのだ。言葉だけでも、映像や資料など、どんなものでもやり取りできる。必要ならば目を映写機として他者と共有もでき、ホージーにも手ぶらで電話できるし、天からの通常の通信も脳さえあれば受けられるので、師は机と椅子だけで業務ができるのだ。
これからは私もどこででも仕事ができる。互いがどこにいても、何をしていても、圏外はない。今のように、ヒマラヤを飛びながらでも楽しいおしゃべりができるのだ。
「アタシもそろそろ引退しようと思ってるのよ、タニー。」
「イヤ、姉さん!せっかくアタシも追いついたのに、また行っちゃうの?アタシ、またひとりぼっち?」
「ダーリン、アナタがもう少し落ち着いてからにするけど、寂しがり屋さんね…カーニーがいるでしょ。…話し相手には、ま、ならないけど…この回線もほとんど使ってないみたいだし…」
「カーニー!ヤダ、絶対雪のことでぷりぷり怒ってるワ…あいさつ行かなきゃよね?」
「特上ズシ持って行きなさいよ。めんどくさいだろうけど…」
「わかった…」
特上寿司の用意には、骨がバキバキになる程様々な根回しを伴い、スシ職人も呆れる出費に、私の頭のてっぺんもカサカサになった。
しかしとにかく、ホンモノでなければならない。地上の一か月前に戻ってスシの名店に宴会メニューを予約し、ごっそり札束で前払いし、アブない組の者ではないと証明するにはハゴロモのカモフラージュ力が必要だった。
カンムリヅルのカーニーは、元エジプトの女王として、文明を創造した功績のある古参議員である。その容姿は、ホージーの色を濃くし、ホッペを赤くしただけで、そっくりである。
性格は正反対で、かなり激しい。ホージーの前任ホオジロカムリヅルであるカンカン師は、メソポタミアの主であり、世界三大宗教のうち二つをも創造した史上最大のツルとされ、すでに引退済みだが、カーニーはあまりに偉大なカンカン師と似すぎている自分が許せず、特殊任務に志願するに至った。すなわち、天気の主として、雨、風、雷、雪など地上の気候を支配する唯一の全天候型ツルとなった。
この任務は最も忙しく、自らの故郷や子孫の世話を放棄する必要がある。天上から片時も目を離さず、地球全体を制御する重要な任務なのだ。また天気ヅルは、議員を引退できない。宇宙に還ることなく、最後まで天を動かす者として、地球と運命を共にする覚悟で当たるのだ。
「タニー!アンタ、よくも雪の力を人間にバラしたわね!」
大変負けず嫌いであるカーニーは、雪に関して私の策略にまんまと乗っかってしまった。地球は氷河期に突入し、寒さに適応できない生命の大量絶滅が、今後徐々に進むであろう。地球の奥底の自然はイカの領域だが、カーニーこそが、天の自然の意志そのものなのだ。カーニーの手羽先が制御する天候が、イカの動向と攻めぎ合い、すべてを決する。それゆえに、この任務には強力なキャラが必要だ。
「エヘ、ゴメンね、でもさ、氷河期で徐々に海退が進めばイカの動きも鈍るでしょ?けっこうよくない?」
「アンタに分かるはずないけど、調整が色々大変なのよ!」
「そうね、カーニーにしかできない仕事よ、めちゃくちゃリスペクトしてるワ。おいしいおスシ食べてがんばって!」
「ハイハイ、確かにアンタのクニは大したもんよ。クソウマイったら、またお願いしたいわね、ね、みんな!」
広大な執務室が賛同にどよめいた。カーニーは、その激務により好きなだけ助手を使う権利を有する。特に研修ヅル志願の見習い魂たちが数百、カーニーを手伝いながら修行を積んでいるため、私の出費がカサカサなのだ。
見習いたちは、地域ごとに楽器を演奏して雷を起こしたり、美しく歌って小雨を降らせたりして、ブツクサ文句を言うカーニーの要求に応えるのに必死こいていて、お気の毒なくらいだった。
「アタシも議員としてがんばるわ。よろしくお願いします。」
「さっさと飛んで行っちゃいなさいな、後がつかえてるんだから。ウマいスシは残してって。」
「そうね、また来るわね。皆さんもがんばって!」
ピーピーひゅーひゅー、見習いの笑顔と拍手に見送られ、悪くない気分だった。カーニーの真の偉大さについては、新米議員の私には、まだまだ理解を深める必要があった。それも、宇宙の真理なのだ。
うっぎゃ~!!ああああ~!!うぎゃ~!!
私の脳に、その声は届いた。とてつもなくうっさい声だ。その主が、脳に浮かぶ。私の脳に無意識に通信を送れるのは、子孫だけだ。
やれやれ、問題発生らしい。私は、首に巻いていたハゴロモをまさぐり、「どこでも行けちゃうドア」を呼び出した。初ドア始動だ、ひと仕事楽しむか。
ってホントに?…イヤな予感かも…?