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狂ったバン

 結論から言おう。迅の救出は無事に成功した。と言うのも……。


 月の軍は確かに着ぐるみの回収のために近くに現れる地球軍の兵を始末しようとした……がしかし。

 そこにいた見える敵の迅の他に、見えない敵のサリーには警戒していなかったらしく、簡単に返り討ちにされた。

 また、着ぐるみの方も電池が切れたのか、その場に倒れてしまった。

 というわけで、現在二人は着ぐるみを乗せたサブビークルのバイクと、物資を積んでいるトラックを操縦してバンのもとへ向かっている。そこで二人が見たーーサリーには見慣れているーーかつて無いほど狂っているバンは、迅にとって大きな衝撃だった。


 バンの狂った姿とはその言葉通り。

「フハハハ! どうしたロボット野郎! 鈍い、鈍いぞ!」

 最早言動から誰だお前と言わんばかりに変わってしまっていのだ。何と言うか、ここまで慢心しながら敵を圧倒しているバンを迅は初めて見たのだ。

「……まぁ。色々衝撃だと思うけど、隠していた本性とかじゃないから安心しな。あれは、副作用なんだ」

「あれを見て安心しろとか言う声かけは間違ってます副長…。何すかあれは」

「地球軍の武器は、腕のスーツのコネクターを通して、肉体と接続しているのは分かるな? バンのあれはシンクロ状態ってのでな。よっぽど鍛えてないと死ぬやつだ。武器の力と肉体の強化を極限まで引き出す。その反動か、脳が刺激喰らって、バンの場合はああなるのさ」

 どこから納得すれば良いのか迅には良く分からなかった。

 ただ、目の前のバンの動きは人外の領域だと言うことだけは理解できた。

 どこまで人外かと言うと、ミサイル爆発させず打ち返し、地面と垂直な兵器の装甲を駆け上がって頭のカメラを素手で叩き潰す感じには人外である。

 あっという間に兵器はその身を地面に沈めていたのだった。

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