0話 発現
あらすじにも書きましたが気まぐれで上げます
俺は生まれつき髪と目の色が左右で違う
右が黒くてで左が白い
髪だけ、目だけならかっこいいだとかなんだでちやほやされただろう
しかし両方持って生まれた俺は違う
「気持ち悪い」
「変」
「不気味」
生まれてからずっと言われてきた言葉
向けられるのは忌諱の眼だ
家族からも気味悪がられていた
ここに俺の居場所はなかった
大学は他県のところにした
知り合いが誰一人いないところ
家も出て一人暮らし
あんな家にいるだけで嫌だったから
大学の説明会に行ったとき赤と白の髪の人がいたから髪の方は大丈夫だろう
目は黒のカラコンを買って付けた
…途中から目が痛くなって結局断念した
でも誰も俺のことを「気持ち悪い」だとか「不気味」だとかは言ってこなかった
むしろ誰も話しかけてこなかった…
それはそれで悲しかった
そんな俺に彼女ができるはずもなくただただ時間だけが過ぎていき、いつの間にか大学を卒業していた
彼女いない歴22年、友達0人
成績中の下
就活の結果もさんざん
酷い話だ
はぁ…俺の人生い碌なことが無い
…せっかくここまで頑張ったんだ
今更落ち込んでどうする!
「…こんな時はあそこに行くか」
向かう場所は猫カフェ
俺の憩いの場
この子達は俺の髪や目なんか気にせずすり寄ってきてくれる
たとえそれが餌目当てだとしても俺はとてもうれしい
嫌な気分なんて吹っ飛んでしまう
ズキン
「いっ!?」
急に両手の甲に痛みが!?
何かに触れて切れたか?
辺りを見回してみたが何もない
痛みは収まっていたが傷ができていないかとふと手の甲を見てみると
「…なんだこれ?」
右手と左手で別々の見たこともない模様が刻まれていた
そしてそこで俺の意識は途切れた
「強いのは僕ではなく僕の龍たちです」を書いていてふとこういうのも書いてみたいなと思ったものの殴り書きです
不定期ではありますがこれからもお読みいただけると嬉しいです!
「強いのは僕ではなく僕の龍たちです」
若干ボーイズな表現が含まれますがそれでもいいという方はどうぞ
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