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世界は節目を迎えました  作者: 零時
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フリーズ

ポカリの精神的暴走とも言えるであろう混乱は背後にある扉の向こうの何かにビビッたことで起きたのだが、皮肉なことに、混乱が沈静化したきっかけになったのも扉の向こうの何かのおかげであった。

 だが混乱が沈静化したというのは少し語弊がある、正しく治すとフリーズだ、扉の向こうから人間の、女性の声が聞こえたことでポカリの混乱は完全に凍結した、びっくりしたのだ。


 きっと誰しも化け物がいると恐れられている場所へ放り出された時そこから人間、ましてや女性の声がするとは思わないだろう、すごいギャップがある、ポカリであっても強靭な体こそ持っているが未知の物は怖かったりする、彼も人並みに、いや人並み以上に驚いたのだその結果思考の凍結は当然の事であった。そして、再び言葉をかけられた事で凍った思考がどこかへ消える事もおかしくはなかった。


 「あぁよかった!人なんですね!怪我してないですか?」

 

 ポカリはまたも思考の波にあおられていたが先ほどよりはマシだったので言葉を絞り出す事は可能であった。


 「あ、あ、えっとケガはな、い」


 あくまでも、絞り出すである。


 「そうですか!人と話すのは久しぶりなので、嬉しいですけどちょっと緊張します」

 「そ、そうですか嬉しくて緊張するですか」

 「はい!あなたは緊張しませんか?」

 「き、んちょうしてますかもです」


 

 ポカリは、思考の波になまれまいと必死だったが言葉使いが完全におかしな方向に向いていた、しかし女性との会話をしているうち、徐々に冷静さを取り戻していき、自身の言葉を取り戻していった。

 自身の言葉を取り戻したポカリは気がつくと会話を楽しんでいた怯えることなく、緊張することもなくだ。

 ポカリにとって化け物とは未知だっただから恐ろしかったのだ、しかし実際化け物は未知ではなく人間だった人間ならば怖くないそれがポカリの思考回路である。

 その日から彼は地下室にたびたび姿を現した、化け物と会話をするためだ、それほどに化け物との会話は刺激的で楽しい時間だったのだ。

 しかし会話を重ねるたびに彼の化け物に対しての感情は変化していった、最初は好奇心だったが、それが徐々に好きという気持ちに変化していった、恋である。

 

 そしてその気持ちに気づいたポカリが気持ちを伝えたところ、ふられたので、結果僕に泣きついてきたということだ。


 んーこの話を聞かされたところで僕はどうしていいのかわからないのだけれど...ポカリは僕に一体何を求めているんだ???


 「えと、僕にどうしろと?」

 

 聞いてみた。


 「直接ズピッ、会いたいから協力してほヒック、しい」

 「うん、分かった、分かったからお願いまず泣き止んで?」


 やむなし。



 

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